六本木の街を舞台にしたアートの祭典「六本木アートナイト」のメインビジュアル

東京・六本木の街を舞台にしたアートイベント「六本木アートナイト」が、3月23日の10時から24日の18時までオールナイトで開催される。

六本木の街がアートに包まれる

同イベントは、東京都と東京都歴史文化財団が進めている"東京文化発信プロジェクト"の一環として開催する。

六本木の街には、美術館をはじめとするさまざまな文化施設、大型複合施設、商店街が集積。ここにアート作品だけでなく、デザイン、音楽、映像、パフォーマンスなどを含む、多様な作品を点在させて、来場した人に普段とは違う六本木を感じる、非日常的な体験を創出する。

2009年から始まり、4回目となる同イベントのテーマは、「TRIP→今日が明日になるのを目撃せよ。」。アーティスティックディレクター・日比野克彦氏を中心に、日比野氏の指令を受けたさまざまなアーティストやクリエイターが六本木の街に結集する。

メインとなるインスタレーションや、イベントが集積するコアタイムは、3月23日の日没・17時55分から24日の日の出・5時39分まで。

今回の目玉となるのは「TRIP→プロジェクト」で、日比野氏による"灯台"モニュメントが六本木ヒルズアリーナに登場。岩手県陸前高田の街で、東日本大震災の津波による被害を受けた塩害杉を、日比野氏自ら伐採し作った炭が、灯台のともし火となる。

アーチストたちの"フネ"が六本木の港に寄港する夜

昨年行われた「2012六本木アートナイト」の会場風景(写真提供:2012 六本木アートナイト実行委員会)

「六本木アートナイト」のメインプロジェクトの「アートブネプロジェクト」のイメージドローイング

メインプロジェクトとなるのが、気鋭の作家が手がける個性豊かな"アートブネ"10隻が街なかに展開する「アートブネプロジェクト」。

現代美術家・宇治野宗輝氏と大編成ジャズ楽団・渋さ知らズオーケストラによるパフォーマンスの舞台となるフネ、フィリピン在住のMark Salvatus氏が一晩かけて来場者とともにつくりあげるフネ、画家・淺井裕介氏の巨大キャンパスとなるフネなど、たくさんの"アートブネ"が一夜限り、六本木中に出現する。

さらに今年は、クリーニング屋や神社にまでアートが飛び出す「アートポート六本木」や、中学校の校庭を舞台に開催する、アートとスポーツを融合させた「ヒビノカップ in 六本木」、65年の歴史を持ち六本木に地を構える「水産経済新聞社」とコラボレーションするプロジェクトなど、"六本木"という地元や住民を巻き込み取り組むプログラムも数多くラインアップされている。

詳細は、六本木アートナイト実行委員会のサイトで確認を。