LGエレクトロニクス・ジャパンは3月5日、ロボット掃除機「HOM-BOT(ホーム ボット) スクエア」を発表した。発売は3月中旬。価格はオープンで、推定市場価格は89,800円前後となっている。

「HOM-BOT スクエア」

ロボット掃除機では一般的に円形のデザインが多い。これに対して、今回発表されたHOM-BOT スクエアは、その名称の通り四角形に近いフォルムをしている。ロボット掃除機で円形が多いのは、椅子の脚の間など狭い場所に入り込んだ際でも方向転換を行い、脱出をしやすくするためといった点がそのフォルムを採用する理由として挙げられる。

だがLGによれば、HOM-BOT スクエアは「ぶつかりにくい設計がなされているため、狭い場所に入り込んだ際に円形でなくても移動に問題はない」という。その"ぶつかりにくい設計"の1つが「デュアルアイ 2.0」だ。

デュアルアイ 2.0は、HOM-BOT スクエアでは、本体上部と下部にカメラセンサーを搭載するというもの。上部カメラで毎秒30枚撮影により空間を認識、下部カメラでは動いた距離を認識することで、空間の形状を把握する。

"ぶつかりにくい設計"のもう1つが、超音波センサーだ。HOM-BOT スクエアには3つの超音波センサーが搭載されており、障害物を検知。赤外線センサーより広域かつ立体的に空間を認識できるので、障害物との衝突を回避しやすい。

なお、円形からスクエア形へ変更したことで、従来モデルと比較してコーナーのゴミ除去率が89%アップしているとのことだ。

「デュアルアイ 2.0」と超音波センサーで、障害物と衝突しにくい

スクエア形状にしたことで、ゴミ除去率がアップ

動画
「HOM-BOT スクエア」の動作デモ。マイクを障害物に見立てている(再生時間約7秒、ファイルサイズ4.52MB)

掃除モードは「ジグザグモード」「空間拡張モード」「マイスペースモード」などを利用可能。ジグザグモードは部屋の端から端までを往復移動しながら掃除するモード。15畳を約18分で掃除できるという。

空間拡張モードは、部屋をいくつかのブロックに分けて、1つのブロックが終わったら次のブロックの掃除に移行するモード。家具が多い部屋に適したモードだという。

マイスペースモードは、指定されたスペースを2回ずつ繰り返して掃除するモード。そのほか、毛足の長い絨毯(じゅうたん)などの強い吸引力が必要な場所向けの「ターボモード」、半径1m以内を集中的に掃除する「ここだけモード」などを搭載する。

「ジグザグモード」

「空間拡張モード」

「マイスペースモード」

主な仕様は、ダストボックス容量が0.6L、運転音が48dB、バッテリーが約500回以上の充電が可能なリチウムポリマー充電池となっている。バッテリー容量は1,900mAh、充電の所要時間は約3時間、掃除時間は100分(床面材質などにより異なる)となっている。

本体サイズはW340×D340×H89mm、重量は3kg。製品には充電用のホームステーションが付属し、ホームステーションのサイズはW236×D181×H128mm、重量は0.6kg。

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