肥薩おれんじ鉄道は24日より、観光列車「おれんじ食堂」の運行を開始する。新八代~川内間を1日3便運行。九州西海岸の美しい景色を眺めながら、ゆったりとスローライフな旅を楽しんでもらうとのコンセプトで、約120kmの運行区間を3時間ほどかけて走行する。
同列車はダイニングカー仕様の1号車とリビングカー仕様の2号車の2両編成で、九州新幹線の車両や「ななつ星 in 九州」などを手がけたデザイナーの水戸岡鋭治氏が車両デザインを担当。ホテルのロビーやカフェをイメージしたデザインとなっており、ダイニングカーでは沿線で採れる旬の食材を使用した月替わりの郷土料理やフレッシュフルーツジュースなどが味わえる。リビングカーには家族に最適なテーブル席や半個室のソファー2名席があり、くつろぎながら列車の旅を楽しむことができるようになっている。
その他、ウェルカムドリンクサービスや沿線の銘菓ブッフェ、乗車記念フォトサービスなど、旅を盛り上げるサービスも充実。停車駅では当地の産品が楽しめる「駅マルシェ」などのおもてなしが用意されている。
「おれんじ食堂」は、金~日曜と祝日を中心に運行され、春の大型連休および春・夏・冬の学校の休み期間は毎日運行予定。全席指定席制で、席数は43席(1号車23席、2号車20席)。旅行代金は、1号車飲食付パッケージプランが大人1万2,800円から(こども8,200円から)、2号車が運賃と指定席料金の合計で大人1,400円(こども700円)。おれんじ食堂予約センターにて予約を受け付ける。