フォルクスワーゲン グループ ジャパンは5日より開催中のジュネーブモーターショーにて、プロダクションモデル「XL1」を世界初公開したと発表した。1リットルカープロジェクトの3世代目のモデルとなる。
フォルクスワーゲンの1リットルカープロジェクトは2001年にスタートしたもので、日常の使用に耐える実用性を備え、100km走行あたり1リットルの燃料しか消費しないクルマを市場に導入するという野心的な計画。同社では、今回発表した「XL1」によってこの目標を現実のものにしたとしている。
「XL1」は2気筒のディーゼルエンジンと電気モーターを搭載した2シーターのハイブリッドモデル。第1世代、第2世代のモデルが空力特性を優先して乗員が前後に並ぶタンデム配置だったのに対して、「XL1」はより現実的な左右にシートが並ぶレイアウトを採用。そのため、外観は一般的な2ドアクーペとなっている。
ディーゼルエンジンは48PS、電気モーターは27PSの最高出力を発揮し、トランスミッションは7速DSGを採用する。EVモードでも最大50kmの走行が可能で、最高速度160km/hでリミッターが作動する。ボディサイズは全長3,888mm、全幅1,665mm、全高1,153mmで、Cd値はわずか0.189しかない。ボディはCFRP製で車重は795kg。なお、同モデルの日本導入は未定となっている。