毎週火曜深夜3:00から放送されているニッポン放送のラジオ番組『久保ミツロウ・能町みね子のオールナイトニッポン0(ZERO)』が、4月2日の放送から1部に昇格することが5日深夜の同番組内で発表された。

『オールナイトニッポン』の11年ぶりの1部昇格組となった久保ミツロウ(右)と能町みね子

『モテキ』などで知られる漫画家・久保ミツロウと文筆家でイラストレーターの能町みね子は、オールナイトニッポン45周年プロジェクトの一環として行われた一般公募によるパーソナリティの募集で選ばれ、昨年4月から通称"2部"の『オールナイトニッポン0(ZERO)』の火曜深夜を担当。互いに原稿の締め切りに追われる中、ネガティブトークや、深夜ラジオらしいメールテーマ、時に"フェス"と称して2人が歌いたい曲のカラオケで2時間の生放送をやってしまうなど、その自由な生放送はリスナーのほか、業界内外でも話題となっていた。

これまで同番組の2部から1部に昇格したパーソナリティは、イルカ、長渕剛、坂崎幸之助、電気グルーヴ、福山雅治、ナインティナイン、ロンドンブーツ1号2号、T.M.Revolution・西川貴教、ゆずなどそうそうたるメンバーが名を連ねている。久保と能町の昇格は、土屋礼央、氣志團・綾小路セロニアス翔が昇格した2002年10月以来11年ぶりのこと。2人がパーソナリティを務める1部は、4月2日深夜1:00から放送される。

1年前の記者会見時に、「1部昇格狙ってます!」と意気込んだ久保は、その当時の会場がしらけムードになったことを思い返しつつ、「有言実行となって本当に本当にホッとしました」。「1人では恥ずかしかったり不安だったりしますが、能町さんと話す事だけは変わらず楽しめる自信があります」と語り、「この狭い世界を皆さんと共有したいです」と意欲を見せていた。一方の能町は、「つらい、テンション低い、ネガティブ、トシいってる等…負の要素しかないはずで始まった番組なのに、1部に上がるということはこれが時代の空気なんでしょう」と冷静に分析。「時代が暗いのは私たちのせいじゃない。私たちは1部に上がっても変わりませんよ。上げたことを後悔しないようにしてください」とリスナー、スタッフに呼びかけていた。