いよいよ組み立て体験へ
イベントの最後を飾ったのは、VAIO Duo 11の組み立て体験。1人の参加者に対して、VAIOマイスターと製造技術のメンバーがそれぞれ1人ずつ講師となり、組み立てを行うというかなり至れり尽くせりの体制が取られた。
春モデルのオーナーメードモデルの購入者は、自分が購入したVAIO Duo 11の組み立てを行うこともできる。16日の参加者のうち、4名が自らのマシンを組み立てた。
組み立て体験では、VAIO Duo 11の組み立てのうち2種類と、検査1種類を実際に行った。はじめに軽いウォーミングアップとして、電動ドライバーを使ったネジ留めの練習からスタート。
最初は電動ドライバーの使い勝手が分からず、苦労する場面も見られたが、参加者も次第に慣れてきた様子だった。実際の配属時研修では、規定の時間内(65秒間)に25本のネジを留めなければラインに出られないという体制になっているという。
あらかじめ基板が組み付けられた本体をジグ(これも体験イベント用にカスタマイズされているという念の入れよう!)に固定し、組み立てラインで見学したフレキシブルケーブルの取り付けを行う。フレキシブルケーブルにガイドとなる細長いシートを貼付け、スペースを通す。やはり、狭いスペースにケーブルを通すのは難しいようで、どの参加者も立ち上がって作業する熱のいりようだ。
フレキシブルケーブルの取り付けが終わると、やはりディスプレイ側から出ているアンテナ用のケーブルを本体側に接続する。こちらもピンセットを使いながらの細かい作業で、苦労していたようだったが、講師陣のアドバイスでクリアしていく。
ケーブルの接続が終わると、バッテリを取り付け、底面のカバーをかぶせてネジ止めする。このころには参加者もすっかりネジ留めになれてきたようで、スムーズにネジ留めを行う。底面の斜めになっている場所のネジ留めも専用のジグを使ってこなしていく。
最後に電源を入れ、デジタイザースタイラスで「DUO」という文字をなぞってテストを行う。画面に「PASS」の文字がでると無事に完成。場内から一斉に拍手が起こった。
組み立て体験には、1時間ほどの時間が取られていたが、実際のラインではこの作業を3分で行うという。一部自動化されている部分もあるというが、それでも恐ろしいほどのスピードで作業が行われていることが分かる。
この日組み立てたVAIO Duo 11は規定の検査を受けた後、ユーザーのもとへ発送されるという。
そしてイベント終了へ
組み立て体験後、終了式が行われイベントも終了。参加したユーザーからは「これからVAIO Duo 11を使うときに『そういえばこのネジしめたな』と思いだすだろうし、一層愛着が湧く」といった声や「製造の仕事をしているが、今回の工場見学は勉強になりすぎるほどだった」という感想が聞かれた。
イベントに参加して驚いたのは、長野ビジネスセンターの皆さんのホスピタリティの高さだ。この組み立て体験でも何度もリハーサルを繰り返して、ユーザーをサポートしようとする意識が高く、見送りの際もバスを追いかけてまで、ずっと手を振っていた。
これには参加者も感動していたようで、「組み立てのときも1人のユーザーに対して多くの人が張り付いてもらえて、非常に助かった」や「これまでもソニー製品を使ってきたが、今日のイベントでこれからも末永くソニー製品を使っていきたくなった」と満足げに語る参加者の顔が印象的だった。
VAIOの里見学イベントは、これまでも数回行われており、もしチャンスがあればぜひ参加してもらいたいイベントだ。