トヨタ自動車は5日、フランスのグルノーブル市、グルノーブル都市圏共同体、シテ・リブ社、フランス電力公社(EDF)と共同で行う、都市内の近距離移動に適した超小型EVカーシェリングの実証実験開始を公表した。開始時期は2014年末で、実施期間は3年。

最終目的地と公共交通の最寄駅との間(数キロ程度)の移動を支援する仕組み

同実証実験は、公共交通を補完し、個人向けの新たな移動手段を提供するプロジェクトで、同社は最終目的地と公共交通の最寄駅との間の数キロ程度(ラストマイル)の移動ニーズに対応する都市内近距離移動に適した超小型EV約70台を提供する。車両は、日本で販売中の「COMS」と、ジュネーブ国際モーターショーで公開するコンセプトカー「TOYOTA i-ROAD」をベースに開発する超小型EVの2種類を予定。

また、ワンウェイ利用(乗り捨て)が可能なカーシェアリングは、同社が開発した情報管理システムを基に、パートナーと連携して管理や運営が行われる。充電ステーションはグルノーブル都市圏内に設置され、ラストマイルの移動の発着拠点となる公共交通の乗降場所や、公共交通が少ない地域に導入するとのこと。公共交通機関とも連携し、ICカードによる個人認証や課金に関するサービスも実施予定。