石油資源開発は4日、マレーシア国営石油会社Petroliam Nasional Berhad(以下、ペトロナス)との間で、ペトロナスがカナダで推進するシェールガス開発・生産プロジェクトと検討中の液化天然ガス(以下、LNG)プロジェクトに参画することで合意したと発表した。
石油資源開発は、カナダに子会社JAPEXを設立し、同国ブリティッシュ・コロンビア州ノース・モントレー地域におけるシェールガス鉱区の10%権益を取得。併せて、同州西海岸にてシェールガスをLNG化して輸出する事業の10%権益と、同権益比率相当のLNG(年120万トン)を引き取る権利を取得する計画だ。LNGプロジェクトの年間生産量は1,200万トンが予定されている。
ペトロナスは、イラク共和国ガラフ油田において石油資源開発と共同事業を展開。また、今回同社が参入する鉱区では、既にシェールガスの開発、生産、販売を開始している。今後は、同州西海岸プリンス・ルパートまでパイプラインを新設し、輸送したシェールガスをLNG化した上で輸出する予定。
なお、同プロジェクトへの参画に際しては、今後ペトロナス社との正式契約の締結、および権益移転に係るカナダ政府の承認取得が必要となる。