国土交通省鉄道局は、2日に発生した奥羽本線(秋田新幹線)神宮寺~刈和野間での列車脱線事故を受けて、JR東日本に対し、降雪時の安全輸送の確保に万全を期するよう通知した。
国土交通省はJR東日本に、降雪時の安全輸送の確保について通知した |
事故は3月2日16時5分頃に発生した。秋田新幹線下り「こまち25号」の先頭車両が脱線し、乗客・乗員130人にけが人は出なかったものの、約6時間にわたり車内に閉じ込められたと報じられている。事故現場を含む大曲~秋田間は翌3日も終日運休となり、4日より運行再開した。事故当時は吹雪だったとされるが、現時点で原因は特定されておらず、運輸安全委員会により調査が実施されている。
事故現場は新幹線ネットワークの一環として重要な輸送を担っていることもあり、国土交通省鉄道局による今回の発表に至った。同局はJR東日本に対し、「降雪時において、積雪状況を踏まえた線路の除雪と状況に応じた運行管理など安全確保を図ること」「原因究明について運輸安全委員会の調査に協力するとともに、貴社においても原因究明を行い、これらの結果にもとづき必要な措置を講じること」の2点を求めている。