ハーマンインターナショナルは3月1日、マークレビンソンのリファレンスプリアンプ「No52」を発表した。3月に発売予定で、希望小売価格は3,465,000円。

リファレンスプリアンプ「No52」

マークレビンソンのリファレンスプリアンプは、初代モデルの「No32L」が販売終了となって以来欠番となっており、ファンにとっては待望の1台。

No32Lと同用に、アナログオーディオサーキットとパワーサプライ/ロジックコントロールを分けた2シャーシ構造を採用する。両ユニット間は、3本のシールドケーブルで接続される。そのうちの2本は、オーディオサーキット用の左右チャンネルが独立したの2本のDCパワーケーブル。残りの1本は、ロジックコントロール・シグナルとその電源を伝送するコントロール・ケーブルだ。

「ピュア・アナログ・ボックス」

「プレシジョン・フォノイコライザー・モジュール」

アナログオーディオサーキットが納められた「ピュア・アナログ・ボックス」は、シンメトリーなデュアルモノラル設計を採用。すべての入力からの信号はバランス伝送される。基板は新素材「Nelco N4000-13SI」を採用した6層で、シグナルラインを最短化しつつ、電源ライン、アースラインでのロスを限界まで抑えている。パーツも厳選されており、信号経路の抵抗素子は、すべて薄型フィルム抵抗を採用。すべてのバイパスコンデンサにはフィルムコンデンサが使用されている。ボリュームは、0.1dB/500ステップの電子式だ。ピュア・アナログ・ボックスのセンター下部には、ニッケル=スチール磁気シールドケースに納められた「プレシジョン・フォノイコライザー・モジュール」が配置される。

「パワーサプライ/コントロール・ボックス」

パワーサプライおよびコントロール・ボックスでは、シャーシ内をシールド隔壁で仕切った「シャーシ・イン・シャーシ構造」を採用。No32Lにも採用されていたAC リ・ジェネレーション・パワーサプライに改良を加えたものだ。左右チャンネルに独立したユニバーサル・ボルテージ・スイッチング・パワーサプライが採用されており、AC電源を直流化。ここに内蔵オシレータからの200Hz正弦波を送り込み、AC電源を再生成している。また、バンドパス・トランスにより、帯域外のノイズ成分を除去し電気的にも絶縁させている。その後、整流回路、レギューレーターを通して、ノイズや歪みを抑えたクリーンなDC電源としている。

「東京インターナショナルオーディオショウ2012」ハーマンインターナショナルブースでの展示

なお、No52は、2012年11月に行われた「東京インターナショナルオーディオショウ2012」のハーマンインターナショナルブースで、音出しはされなかったが、展示のみ行われていた。