木の家がほしい! メリット・デメリットを考えよう |
玄関を開けると木の香りがする家は、リラックスできて心地よいものです。最近は木の家づくりに力を入れる工務店やハウスメーカーも増えています。またアレルギー対策に力を入れる工務店が出てきていたり、雑貨やインテリア製品などを専門に扱っていた無印良品が木の家づくりを始めたり、さまざまなジャンルの会社が多種多様な木の家づくりを提案し始めています。
そこで、住宅購入を考える際に、木の家のメリット・デメリットを確認していきたいと思います。
■木には防虫・防ダニ効果がある
森林総合研究所の「木の香りによる快適性増進ならびにダニの行動抑制効果」によると、木の香りにはダニの行動を抑制する効果があり、繁殖を防ぐ効果が認められているそうです。
また、衣類のにおいを消すために、たんすにナフタリンを入れているご家庭もあると思いますが、ナフタリンと同じような効果を持っているのがクスノキです。同様に、ヒノキや杉にも防ダニ効果が認められています。
■ホルムアルデヒドを吸い取ってくれる
ヒノキやヒバなどの木の成分には、ホルムアルデヒドを吸い取ってくれる効果があるのだそうです。壁紙の接着剤や、塗料、内装材から出てくる化学物質を吸い取ってくれるため、ハウスシック症候群やアレルギー対策として、木の家を選ぶ人もいます。
■悪臭を吸い取ってくれる
ヒノキ、トドマツ、ヒバの成分にはアンモニアを吸い取ってくれる成分があるそうです。特にヒノキは消臭剤としてエキスが利用されることもあります。トドマツにはボルネオールという防臭成分が含まれており、ヒバにはヒノキチオールという防臭成分が含まれており、防臭以外にもボルネオールには眠気覚まし、ヒノキチオールには防虫や抗菌などの効果があるそうです。
■木の吸湿機能は、メリットにもデメリットにも
木は周囲の湿気を吸って収縮と膨張を繰り返しますが、これはメリットでもあり、デメリットでもあります。木に吸湿機能があるため、家の中の湿度が一定に保たれやすくなりますが、木の変形によって家の構造が弱くなることもあります。
■シロアリ対策が必要
シロアリは湿気の多い場所や、ぬれた木材を好んで食べるため、湿気のたまりやすい場所にはシロアリ対策することが大切です。またシロアリの好まない材質を選ぶのも、ひとつの方法です。防シロアリ効果の高い木材はヒノキやコウヤマキ、サワラ、ヒバなどがあるようです。