スマートフォンと一部の機能を連携できる腕時計はいくつかあるが、これほど多くの機能を腕時計の小さなディスプレイで実現できるものは初めてかもしれない。存在自体はかなり前から報じられているが、改めてi'SpAの「i'm Watch」について紹介したい。
i'm Watchは、Bluetooth機能を利用してスマートフォンと接続、スマートフォンの多様な機能を使うことができる腕時計。SMSやEメール、スケジュールを1.54インチのカラーTFT液晶ディスプレイ上で確認し、搭載されたスピーカーフォンで通話をすることもできる。文字表示は日本語にも対応。
また、i'm Cloudという独自のクラウドサービスを活用することで、スマートフォンで撮影した写真をi'm Watchで閲覧したり、ダウンロード無制限の年間契約をすることで600万曲以上の音楽を鑑賞することも可能。3.5ミリミニジャックでヘッドホンを接続できる。
さらには、ビルトインされたアプリを起動し、天気予報や証券市場、ニュース、計算機、アラームなどのアプリを活用することができる。FacebookやTwitter、Instagramの投稿やツイートを読んだり、見たりすることも可能。i'marketよりアプリをダウンロードすることもできる。アプリの起動や終了、Eメールの確認などはディスプレイ上でのジェスチャで操作し、着信時には手首を振ることで着信拒否も可能。また、プロキシミティアラート機能によって、自分のスマートフォンから離れたときにi'm Watchが知らせてくれる。
スポーツにも活用することができ、i'm WatchとZephyr心拍数モニターを接続することで、心拍数をチェックすることも可能。i'msportというアプリを使うと、トレーニングの時間のカウントダウン、ストップウォッチ機能、設定した心拍数を上回ったとき下回ったときに信号音で通知する機能もある。
i'm Watchのスペックは、CPUに「IMX233」、OSにAndroidカスタムバージョンのi'm Droidを搭載。ディスプレイは1.54インチのカラーTFT液晶を採用し、総画素数は240×240の画像解像度を持つ。メモリは4GBのフラッシュドライブ、128MBのRAM、 ボディーにはアルミニウムを使用。カラーは7色での展開となる。
サイズは、(H)52.9×(W)×40.6(D)10(㎜)、電源は450mAhのリチウムポリマー電池で、パソコンへのUSB接続を通じて、もしくはパワーアダプターを通じて充電可能。稼働時間はBluetooth未使用時の場合で最長48時間、Bluetooth接続時のスタンバイ時間で最長24時間。対応するOSはAndroid 4.0以上(4.2をのぞく)、iOS 4以上。磁気および加速度センサーを搭載する。
なお、i'm Watchはi'm SpAのサイト上から購入することが可能。直販価格は4万3,990円。3月15日までの限定セールで2万9,990円で購入できる。