今年の大会には132組がエントリー。予選会を勝ち抜いたインディアンス、学天即、和牛、ウーマンラッシュアワー、タナからイケダ、モンスターエンジン(以上、予選通過ランキング順)の6組が本選の舞台で火花を散らした。
6組がAとBの2ブロックに分かれて戦う1回戦で、Aブロックのトップバッターに登場したウーマンラッシュアワーは、周囲に理不尽な"八つ当たり"をしてストレスを発散するというネタを披露。バツグンの滑舌の良さを誇る村本のスピーディーなボケと、中川のコミカルなリアクションを活かした漫才で、予選1位通過のインディアンス、躍進めざましい後輩の学天即を下した。決勝戦では、Bブロックの覇者・和牛と激突。お笑いコンテストでは異例の8分という長尺ネタに、電話の音声ガイダンスのもどかしさをネタにした漫才で挑んだ。ガイダンスの"声"役の村本がなぜか津軽弁で延々としゃべり続け、そのしつこさに中川が身もだえる場面では、まったく淀みのない見事な津軽弁トークに観客が思わず拍手を送る一幕も。この結果、西川きよしら7人の審査員による投票で4票を勝ちとり、頂点の最優秀賞に輝いた。
4月から東京に拠点を移して活動することが決まっているだけに、村本は「大阪で最後に勝ちたかった。(出場者の中で)僕らが一番先輩なので、絶対に負けられない。ここで勝たなければ東京でも勝負できないと思っていたので、めちゃくちゃうれしいです」と感無量の様子。昨年、パパになった中川は「7カ月の息子と奥さんがテレビで見てくれている。お父さんらしい姿を見せられて、ホンマにうれしい気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せた。
また、東京進出後の目標を聞かれると、「子どもと嫁がいるので、なんとか生活できるぐらいのお金が欲しいです(笑)」と中川。一方、村本は「おもしろい漫才をやって、全国の方に見ていただきたい」と真面目な目標を掲げつつも、「これは本気なんですけど…モデルさんと付き合いたい」、「山手線の内側に住みたいですね」などと野望をぶち上げて笑いを誘っていた。