イーフロンティアは3月1日、レコーダーに録画した番組や外部チューナーの番組を、インターネット経由で視聴できる「Slingbox 350」を発表した。発売は3月22日。標準価格は、19,800円。

「Slingbox 350」

「Slingbox 350」の背面

Slingbox 350は、AV機器のアナログ出力端子からの映像と音声を、インターネット経由で伝送する機器だ。従来モデルの「Slingbox PRO-HD」では1080iまでの解像度にしか対応していなかったが、新モデルのSlingbox 350では、1080pまでの解像度に対応した。また、本体サイズもW180×D110×H45mmと、従来機よりも大幅にコンパクト化されている。

Slingbox 350側の入力インタフェースは、コンポーネント×1系統、コンポジット×1系統、ステレオ音声×1系統だ。ハイビジョン映像を伝送するには、コンポーネント端子にレコーダーやチューナーからの映像を入力する必要がある。多くのレコーダーやチューナーにはコンポーネント端子は装備されていないが、D端子からの変換ケーブルを利用することで接続可能だ。なお、1080pでの映像を楽しむためには、出力側のAV機器がD5端子を装備している必要がある。

PCやモバイル端末で、ストリーミング視聴が可能

プレーヤーの動作環境は、Windows Vista/7/8、Mac OS X 10.6(Snow Leopard)以上だ。また、iOS/Android OS端末でも視聴が可能だが、その際には別途アプリを購入する必要がある。

なお、AACSの規定により、2011年1月1日以降に製造されるAV機器から、アナログ端子には標準画質の映像のみが出力可能となっている。しかし、これは光学メディアに保存されたコンテンツに限った話であり、チューナーの映像やレコーダーに内蔵されたHDD、あるいは外付けのUSB HDDからの映像に関しては、この規定には含まれておらず、アナログ端子からのハイビジョン出力が可能だ。

ただし、BD-RE/Rからムーブバックしたコンテンツは、この規定に含まれるため、D端子から出力される映像は標準画質になってしまう。また、2014年には、アナログ端子そのものが廃止される予定となっている。