更年期障害と思われる症状に過半数が悩む

医療情報サイトを運営する総合医療メディアのQLifeは2月28日、飯田橋レディースクリニック岡野浩哉院長監修のもと、「更年期障害とその症状」に関する調査の結果を公開した。同調査は1月9日から16日まで、全国の40歳以上の女性に対してインターネットを通じて実施し、3,888人から有効回答を得た。

閉経する5年ほど前から症状が

同調査で、40歳以上の女性の54.7%が、3年以内に不定愁訴や"なんとなく不調"を感じていることがわかった。 症状は「肩こり、腰痛、手足の痛み」「疲れやすい」「顔がほてる」「汗をかきやすい」が多く、それぞれ半数以上が自覚している結果となった。

症状は様々でも共通する部分も多い

主に同世代の友人・知人との情報交換が重要

更年期障害の症状についての相談相手は「友人・知人」が60.0%と最も多い一方で、38.7%が「誰にも相談していない」と回答。また、実際に病院を受診したのは患者全体の24.6%にとどまっていることがわかった。

排他的になってしまう人が多い傾向に

「病気ではない」という意識で我慢する人が多い結果に

病院受診ならではのメリットが大きい

病院受診者の過半数が婦人科を受診。 病院で受診した患者の65.6%が症状の改善を実感している。

同性の友人・知人からの助言で婦人科に行くケースが多い

病院受診で3人に2人は症状が改善

専門医の診断は不可欠

一方、サプリメントや市販薬を服用し、病院を受診しなかった人の中で、症状の改善を実感しているのはおよそ3割にとどまっていることがわかった。

未受診では症状の飛躍的な改善は期待できないという結果に

多くの女性が症状の改善を実感しているHRTとは?

閉経に向かい急激に減少する女性ホルモン(エストロゲン)を、投薬で補充する更年期障害の根本的な治療法、HRT(ホルモン補充療法)を行った患者の8割近くが、症状の改善を実感している。

現在最も有効的な更年期障害の治療法とされる

同調査の結果を受けて、更年期障害で病院受診した患者の多くは症状の改善を実感しており、加えて、受診したことをきっかけに他の大きな病気が見つかるケースもある。同社では、症状の有無に関わらず、40代以降の女性にとって「婦人科のかかりつけ医」を持つことは必要なことだろうとしている。