(社)日本クレジット協会は、東日本大震災において特に甚大な被害を受けた岩手県、宮城県、福島県の復興支援を目的に「クレジットで東日本に元気を」キャンペーンを実施する。キャンペーンへの応募方法は、2種類。
一つは、クレジットカード1枚につき3万円以上(国内外、支払方法を問わない)の利用をすると、4,000円相当の岩手県、宮城県、福島県の産品詰め合わせが当たる「食べて元気!」賞(16,000名)や、銘酒詰め合わせが当たる「飲んで元気!」賞(3,000名)に応募ができる。
もう一つは、ショッピングクレジット(※)で20万円以上(頭金と各種手数料等を除く元本の額)利用すると、15,000円相当の上記3県の産品または銘酒詰め合わせが当たる「食べて笑顔!」賞(800名)、「飲んで笑顔!」賞(200名)に応募が可能。
キャンペーンの実施期間は3月1日から3月31日まで。
※クレジットカードを用いずに、商品ごとに都度、クレジット会社と契約を締結し、クレジット(分割払い)で購入すること。オートローン(自動車)やリフォームローン、教育ローン等が含まれる。
クレジット業界を挙げてキャンペーンを実施するのは初めての試みだそう。どういった経緯で実施することになったのか、同協会の伊藤さんにお話しをうかがった。
賞品のための産品購入を通じた復興支援
――なぜ、今回「クレジットで東日本に元気を」キャンペーンを実施することになったのでしょうか?
「クレジットの利用を通じて震災復興支援に役立てる方策はないだろうかというのが出発点ですね。いろいろと検討した結果、以下3点でキャンペーン案が固まりました。
1.クレジット利用者に抽選で被災地の地場産品が当たる方式による生産者支援
2.クレジットカードだけでなく、ショッピングクレジットも対象として多くの利用者に参加してもらう
3.被災遺児の教育支援のための寄付も」
――今回のキャンペーンの目玉は何でしょうか?
「被災地の農水産加工品や銘酒が当たることです。沿岸部や原発事故の風評被害を受けている地域など、中小の生産選定品を中心にセレクトしています。賞品の選定に当たり、各県や東北活性化研究センターの推薦も受けました。
もう一つは、被災地の子どもたちへの教育支援ですね。教育支援としては、各県の条例に基づき設置された3県の教育基金に対し、一千万円ずつ直接寄付を行います」
――どのような人に応募して欲しいですか?
「復興のことが気になっている方にはぜひ応募していただきたいですね。当協会のホームページでは、生産者の方々の被災の状況や、復興にかける思いを掲載しています。ぜひ、読んでいただければと思います」
クレジットカードの月平均利用額はいくら?
せっかくですので、クレジットカードなどに関することもいろいろと聞いてみました!
――「日本クレジット協会」とは、そもそもどのような活動をしている団体なのでしょうか?
「はい。2009年4月に、クレジット関連の3団体が統合し、再発足したクレジット産業の総合的な業界団体で、普及啓蒙、カードのインフラ整備、資格研修制度の運営など、さまざまな活動を展開しています」
――ところで、クレジットカード1枚あたりの平均利用料はいくらくらいでしょうか?
「当協会が行った消費者の『クレジットの利用実態調査』では、クレジットカードの月間平均利用額は約5万円でした。ちなみに、当協会の統計によると、日本では、3億2千万枚のクレジットカードが発行されており、成人一人当たりの保有率は平均3.1枚です。
また、ショッピングクレジットについては、当協会が作成している『平成24年度版日本の消費者信用統計」によると、自動車やリフォームなど単価が大きいものが多いため、一回あたりの平均利用額は約26万円となっています」
――3.2億枚ってすごいですね! 是非、これからクレジットカードを持つ人のために、クレジットカードのメリットをいくつか教えてください。
「クレジットカードはセキュリティがしっかりしている上に、さまざまなメリットを有しています。例えば、『世界中どこでも、現金を持ち歩かずに、商品・サービが購入可能』だったり、『後払いなので、支払い状況を管理し、計画的な家計管理』ができたりします。ほかにも、利用する度にポイントやマイルをためることができます」
――ありがとうございました。
最近ではインターネット通販をはじめ、クレジットを利用する機会は増えている。同キャンペーンはインターネットから申し込むことができ、復興支援にもつながるので、応募してみてはいかがだろうか。