文豪・夏目漱石の美術世界をテーマに開催する「夏目漱石の美術世界展」が、3月26日より広島県立美術館でスタートする。
漱石文学ゆかりの古今東西の作品を展示
夏目漱石は日本のみならずイギリスの美術にも造詣が深く、作品の中にも伊藤若冲、横山大観、ターナー、ミレイといった古今東西の画家が登場する。同展では、そんな漱石文学ゆかりの日英の名品や、作品の装丁、さし絵などを一挙に展示する。
中でも、漱石の小説の中で特に美術世界と深い関わりがある作品として、『三四郎』『草枕』『門』『それから』を取り上げ、関連のある絵画を紹介している。さらに、『三四郎』の最後に登場する小説中の絵を実際に描いた展示も行う。
また、漱石と交流のあった画家の浅井忠、橋口五葉、中村不折らの作品も展示。彼らが関わった漱石作品の装丁やさし絵なども紹介する。他にも、漱石自身が好んで描いたという南画山水も公開する。
同展は、3月26日~5月6日には広島県立美術館で、5月14日~7月7日には東京藝術大学大学美術館(東京・上野公園)、7月13日~8月25日には静岡県立美術館で開催する。