信州ブランドフォーラム開催実行委員会は、「信州ブランドフォーラム2012&信州ブランドシンポジウム」で、「信州ブランドアワード2012」の選考結果発表と表彰を行った。
「信州ブランドアワード」は、長野県デザイン振興協会や県経営者協会、信州大学、長野県などで作る実行委員会が主催するもので、地域発のブランド創出に尽力している団体や企業を選定し、表彰する制度。
2004年「信州ブランドフォーラム」の開催を機に、長野県から発するブランドの優れたデザインを選考して表彰する「信州ブランド・デザイン賞」としてスタート。翌2005年からブランド自体を賞の対象として選考するようになり、「信州ブランドアワード」に改称。回を重ねて、今回で9回目の開催となった。
今回は28ブランドから、「志向性」「表現性」「情報伝達性」「地域性」「継続発展性」という独自の5つの指標をもとに選考が行われ、総合的に最も評価の高い「大賞」には工場を駒ヶ根市に置く養命酒製造の「Yomeishu(養命酒)」が輝いた。
「養命酒」は2004年に商品ブランドとして入賞しているが、今回はショップやレストランの複合施設「くらすわ」や、駒ヶ根工場見学施設「養命酒健康の森」等のサービス事業も加えて、あらためて企業ブランドとして選ばれた。
選考評価コメントによると、東洋医学に基づいた「養命酒」の本質を守りつつ、厳重な品質管理により安心・安全な製品を作り続ける「志向性」、効能を直接訴求できるよう、早くから全国にTVCM他のPRを実施して来た「表現性」「情報伝達性」、新たなサービス事業に参入して直接お客さまと接し、ニーズをくみ取って商品開発やサービスの向上に努める「継続発展性」などによって、総合的に最も高い評価につながったとのこと。
なお、特定の指標で評価が高く、大賞に準ずる「特別賞」には、不凍栓および水道部品の製造販売の「MINAMISAWA」、チーズ製造の「アトリエ・ド・フロマージュ」、医薬品メーカー「キッセイ薬品(KISSEI)」の3つが入賞した。
さらに、地域公益性がある「長野県知事賞」には、地域と一体になったブランドづくりを進めている「地域性」などが評価され、「道の駅 雷電くるみの里」が選ばれた。