手ごろな価格の中古住宅! 購入前にリフォームって必要なの?

価格が手頃で、ローンを組んでも無理なく返済が可能な中古住宅。また、リノベーションで、自分の住みやすい空間を自由につくることができるのも魅力です。

ただ、どのくらいの手入れやリフォームが必要なのかは、購入前にチェックしておきたいところです。そこで中古住宅外側部分の素材特徴による寿命などを、簡単にチェックしてみました。

■屋根の素材の違いによる寿命と、メンテナンスの有無

(化粧スレート)…化粧スレートの場合、およそ7~10年で塗装が必要になります。また2000年より前に設置されたものには、アスベストが含まれている可能性があるため屋根のふきかえも検討したほうがよいかもしれません。

(厚型スレート・洋風瓦)…厚型スレート・洋風瓦の塗装目安は、化粧スレートと同じく7~10年だそうです。ふきかえを考える場合、種類豊富な洋風瓦は、同じものを探すのが大変。傷みが激しいようであれば、新しく自分好みの屋根にふきかえてしまったほうがよいかもしれません。

(金属屋根)…最近主流のガルバリウム鋼板であれば、塩害地域で15年以上、それ以外で25年以上の寿命が確認されています。しかし屋根のシーリングのメンテナンスは、5~7年を目安に行う必要があるのだそうです。

(瓦屋根)…他の屋根材に比べて一番寿命が長く、半永久的に使えるものが多いのが瓦屋根の特徴ですが、その重みから屋根より下の部分が傷みやすいです。ふきかえは耐震面で不安がある場合、あるいは部分的にひび割れや欠けがある場合に行いましょう。

■外壁材の種類による寿命や、特徴など

(サイディング)…窯業系、金属系、樹脂系、木質系といろいろ種類があるサイディングは、種類ごとにメンテナンス方法や時期も異なります。一般的には10~15年で各種メンテナンスが必要とされているようです。

(セメントモルタル)…モルタル自身の耐用年数は30年程度だそうですが、仕上げ剤の種類や耐震性によるひび割れの有無によって、メンテナンスの時期が異なってくるそうです。外壁にセメントモルタルが使われている場合は、外観チェックでメンテナンスがすぐに必要かどうかを確認するとよいでしょう。塗料がアクリルの場合は5年、ウレタンの場合は8~10年、シリコン・フッ素は10~15年を目安に塗り替えをする必要があります。

(タイル)…30~40年に一度、目地補修だけでよいとされているのがタイル外壁です。購入時は地震によって目地に亀裂が入っていないか、また汚れがひどい場合には清掃を業者に頼んだほうがよいかなどを検討するとよいかもしれません。

■省エネリフォームについて

築年数が古い場合には、省エネリフォームも検討する必要があります。省エネリフォームは主に、屋根に高反射率塗料の塗布を行ったり、太陽光発電を設置したり、天井裏・屋根・外壁・床・土間床への断熱材の施工、断熱性能の高い窓・ドアへの取り換えなどが行われます。省エネ住宅のリフォームには自治体の助成金、税金面での控除や優遇措置が受けられることも多いため、検討してみるとよいでしょう。