賞味期限の一部を年月表示に移行する。画像出典:日本コカ・コーラ公式サイト

日本コカ・コーラは、清涼飲料に表示する賞味期限の一部を、現在の「年月日表示」から「年月表示」に移行することを発表した。

商品管理の効率化と環境負荷の低減を目指す

同社は、消費財流通業界の企業が主体となって2011年8月に立ち上げた「日本TCGF」に参加している。その中の活動の「サステナビリティプロジェクト委員会」では、製配販のバリューチェーンにおける環境課題を整理し、解決することを目指している。

中でも賞味期限などの表示は、食品衛生法などの関連法規やガイドライン等に基づいて各社が設定していたが、商品管理の非効率や物流上のCO2排出を招くとして、表記変更について議論を重ねてきたという。

このほど、清涼飲料に表示する賞味期限の一部について、賞味期限が1年を超える商品の賞味期限を「年月表示」とすることを、プロジェクト参加各社で決定。まずは、賞味期限が1年を超える商品から移行する。また、賞味期限の表示方法を業界内で各社標準化し、漢字表記とすることも決定した。

これにより、賞味期限をもとに配送や保管など日別に管理していたものを、月別に管理することで、サプライチェーン上の環境負荷や非効率を軽減する効果があるという。また、消費者にとっても分かりやすい賞味期限表示となる。

具体的には、同社商品では「森の水だより」2013年5月以降メーカー製造分より、順次切り替えを行う。その他の清涼飲料については、今後検討する予定。