Intelは24日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2013」(MWC 2013)において、開発コード名「Clover Trail+」として知られるスマートフォンおよびAndroidタブレット向けSoC「Intel Atom Z2500」シリーズを発表した。
「Intel Atom Z2500」シリーズは32nmプロセスを採用するSoCで、Z2580/Z2560/Z2520の3モデルをラインナップし、動作周波数はそれぞれ2.0GHz、1.60GHz、1.20GHz。いずれもHyper-Threadingに対応し、デュアルコアCPUにより4つのアプリケーションスレッドを同時に実行できる。キャッシュは512KB、メモリコントローラはLP-DDR2に対応する。
グラフィックスとして、最大533MHz動作のGPUを搭載する。Intel Atom Z2460と比較して3倍のグラフィックス性能を持ち、30fps/1080pの動画のエンコードや1,920×1,200(WUXGA)の画面出力を実現するという。
イメージング機能も強化。2台のカメラをサポートし、メインカメラでは最大1,600万画素のセンサに対応する。このほか、パノラマ撮影やリアルタイムでの顔検出・顔認識といった機能も搭載する。
「Intel Atom Z2500」シリーズを搭載した製品は、CES 2013で発表されたLenovoの5.5型液晶搭載スマートフォン「IdeaPhone K900」(Z2580を搭載)をはじめとして、ASUSTeK ComputerやZTEから発売される予定。
また、同社では22nmプロセスを採用したスマートフォン向けプロセッサ「Merrifield」(開発コード名)についても、2013年後半から投入していくとしている。