ソニーは2月25日、ミラーレスタイプのレンズ交換式デジタルカメラ新モデル「NEX-3N」を発表した。発売は3月8日で、価格はオープン。

交換レンズ「SELP1650」(「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」)が付属する「パワーズームレンズキット」、SEL1650に加えて「SEL55210」(「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」)も付属する「ダブルズームレンズキット」の2パッケージが用意される。推定市場価格はパワーズームレンズキットが60,000円前後、ダブルズームレンズキットが85,000円前後となっている。

「NEX-3N」

小型軽量のボディにAPS-Cサイズセンサー搭載するミラーレス一眼「NEX」シリーズのエントリーモデル。2012年5月に発表された「NEX-F3」と同様に、難しい操作を行わず上手に写真を撮りたいというカメラ初心者向けとなっている。

初心者向けの機能としては、レンズ交換式カメラでは珍しい電動ズームレバーを搭載。キットに付属する交換レンズ「SELP1650」のような電動ズームレンズを装着した際に、コンパクトデジカメと同じ感覚でズーミングを行える。なお、ズームレバーの搭載は「α」シリーズとして初となる。

ボディサイズも従来モデル「NEX-F3」の約W117.3×D41.3×H66.6mmから30%も小型化が図られ、約W109.9×D34.6×H62mmとなった。本体重量も約255gから約210gへ軽量化されている。バッテリーとメモリースティック PRO デュオを含む重量は約269gだ。

ボディの小型軽量化が実現されつつも、バッテリーの持ちも維持。連続撮影枚数は従来の約470枚から約480枚へと、わずかながらも増えている。

女性ユーザーを中心に活用機会が多い"自分撮り"向け機能として、背面モニターは180度可動式の機構を採用。キット付属の「SELP1650」の焦点距離が24mm相当(35mmフィルム換算時)とワイド化されたことと合わせて、よりゆったりとした構図で撮れるようになっている。

背面のモニターは、180度可動式で"自分撮り"をしやすい

初心者の撮影をアシストする機能としては、人物撮影時に三分割法に基づく構図になるように、自動でトリミングが行われる「オートポートレートフレーミング」を、「NEX-F3」に引き続き採用。従来は1人しか認識されなかったが、本モデルでは2人までの顔が認識されるようになった。

そのほか、「プレミアムおまかせオート」や、ソニー独自のフィルター機能「ピクチャーエフェクト」、背景ぼかしや明るさ、色合いなどの調整を手軽に行える「マイフォトスタイル」などの機能も備えている。

主な仕様は、撮像素子が有効約1,610万画素・APS-Cサイズ(23.5×15.6mm)のExmor APS HD CMOSセンサーで、マウントはソニーEマウント、対応感度がISO200~ISO16000、シャッター速度が1/4,000~30秒となっている。

背面のモニターは3型ワイド・約46万ドットの液晶方式、記録メディアはメモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCカードが利用可能。記録形式は静止画がJPEG、RAW、動画がAVCHDおよびMP4となっており、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)/60i。

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