ここ最近、アーリーアダプターの間でにわかに注目を集めている話題の言葉が「スマートTV」だ。

スマートTVという言い方だと何だかよくわからないが、要するに"インターネットに接続したTV"のことである。それ故に従来のような地上波だけでなく、YouTube、ニコニコ動画などの動画コンテンツを家庭用のTVで楽しむことができ、またオンデマンドで映画やアニメなども好きな時間に楽しむことができるのだ。アメリカでは現在、このスマートTVが流行の兆しを見せており、日本にもまもなくブームが到来するだろうと見られている。

そんなスマートTVサービスを日本で展開するキャリアが、ソフトバンクとKDDIの2社だ(docomoは3月以降にサービス開始予定)。両社のスマートTVサービスはどこが同じでどこが異なるのか。それぞれの特徴をまとめてみることにしよう。

SoftBank SmartTV

softBank SmartTV

ソフトバンクが提供するスマートTVサービスは、専用スティックをさすだけで自宅のTVにスマートTVになるというものだ。ソフトバンクのスマートフォン、あるいはiPadがリモコンにもなる。

料金は月額情報料として490円。ただし後述する各種サービスには別途料金が必要となる。

また、モバイルWi-Fiルータやテザリングは非対応で、固定ブロードバンド回線のWi-Fiネットワークへの接続が必須だ。490円だけで使えるわけではないことには注意したい。また、申し込んでから2年以内に解約すると契約解除料が4,750円かかる。

「SoftBank SmartTV」で提供される映像サービスは「TSUTAYA TV」「UULA(ウーラ)」「BBTV NEXT」「GyaO!」の4種類。「GyaO!」は無料だが、それ以外は有料となる。

具体的には、「TSUTAYA TV」は1本100円(新作は400円)からのレンタル方式と、月額情報料980円を支払って旧作を月20本まで選んで視聴できる方式の2種類を用意しており、前者は約40,000作品、後者は約4,500作品をラインナップしている。

「UULA(ウーラ)」はソフトバンクがエイベックスと組んでスタートした肝入のコンテンツサービスだ。映画や音楽など60,000以上のコンテンツが月額490円で見放題となる。価格を考えるとコストパフォーマンスはかなりのものだし、ソフトバンクが提供するサービスなのでスマートフォンでも楽しむことができる。「SoftBank SmartTV」を使うならとりあえずこれは契約しておきたい。

「BBTV NEXT」は3月中旬以降に開始予定のチャンネルサービスだ。月額980円と2,625円の2種類のサービスがあり、それぞれチャンネル数が18チャンネルと50チャンネルとなっている。

最後に「GyaO!」だが、こちらは最新の劇場映画の予告編や音楽クリップなど2,000本(サービス開始時は約500本)の動画が楽しめる映像サービス。ラインナップは少なめだが、無料なのは大きい。スマートTVの入り口として気軽に使ってみよう。

次はKDDIのSmart TV Stickについてだ。