ラステーム・システムズは2月22日、A/Dコンバーター「RAD192D」を発表した。発売は2月25日。希望小売価格は99,750円。
A/Dコンバーターは、レコードやテープなどといったアナログの資産を、高品位にデジタル化するのに欠かせない機器だ。RAD192Dは、最大192kHz/24bitのPCM出力だけでなく、2.8MHz、5.6MHzのDSDファイルを作成することが可能な製品だ。また、生演奏の際も、ミキサーからダイレクトに音を取り込んで、PCM/DSD化することが可能だ。
デジタル音声出力は、光×1系統、同軸×2系統、AES/EBU(XLR3ピン、オス)×1系統、USBオーディオ(USB-B)×1系統、DSD(USB-B)×1系統を装備。PCや各種オーディオ機器との接続に柔軟に対応する。入力インタフェースは、RCAピンジャックとXLR(3ピン、メス)の2系統を装備する。
DSDでの録音は、付属ソフトエア「DsdRecorder」で行う。DsdRecorderを利用可能な環境は、Windows XP/Vista/7/8だ。PCMでの録音は、Windows、Macのどちらからでも利用できる。対応環境はWindows Vista/7、Mac OS X 10.6.3以降で、Windowsの場合は製品に付属するドライバーを使用する。
±1.0ppmの高精度な温度補償型推奨発振子を、44.1kHz系用の22.5792MHzと28kHz系用の24.576MHzの2基搭載しており、どちらの系統のサンプリングレートでも、安定した動作が可能だ。デジタル・アナログ間は絶縁されており、ノイズを遮断。電源回路も、アナログ用とデジタル用それぞれ別に用意されている。電源には、基板実装型のトロイダルトランスを採用。また、電解コンデンサもオーディオ用が使用されている。本体サイズはW270×D267×H88mmで、重量は約8.6kg。消費電力は約20Wとなっている。