パナソニックは21日、中国で販売する同社の空気清浄機が、中国室内環境監測委員会より高い評価を受け、「2012年室内環境保護業界十大ニュース賞」と「2012年度中国室内環境保護業界 新商品重点推薦賞」の2賞を受賞したと発表した。
現在、中国国内では「PM2.5」による大気汚染が問題となっている。PM2.5のPMは「Particulate Matter」の略で、直径が2.5μm以下の超微粒子のこと。ぜんそくや気管支炎を引き起こす一因と考えられ、北京など中国の多くの都市ではPM2.5による大気汚染が深刻化している。
同社は、2004年から中国で空気清浄機を販売。2012年には同年度発売の新商品「F-VXH50C」をはじめとする7機種を展開し、高い評価を受けているという。これら7機種については、PM2.5を97~99%除去(30立方メートルの空間で1時間後の数値。F-VXG70Cのみ3時間後の数値)できるという測定結果(試験期間:国家室内環境与室内環保産品質量監督検測中心)が出ている。
「2012年室内環境保護業界十大ニュース賞」の受賞は、このPM2.5汚染問題の解決に向けて、同社がPM2.5除去性能の高い商品を市場に投入してきた取り組みが評価されたことによるもの。
一方、「2012年度中国室内環境保護業界 新商品重点推薦賞」の受賞は、2012年度に発売した「F-VXH50C」が持つPM2.5の除去性能の高さや、エコナビによる優れた省エネ性能など高い技術力が評価されたとしている。
2賞の表彰式は、中国・北京の中国室内装飾協会陳列芸術展示センターにて1月15日に開催された、中国室内環境監測委員会主催「2012年度室内環境保護業界 新技術新商品表彰会議」の中で行われた。
同会議は、室内環境保護業界のさらなる発展を図るために、情報交流とともに、優秀な新技術・新商品を表彰することを目的に開かれたもの。同業界の専門家や企業関係者、中国国内のマスコミ13社の記者らが出席し、2012年の業界十大ニュースの解説や今後の業界展望の紹介などが実施された。同社は、空気清浄機に導入しているエコナビ技術を説明したほか、最後に行われた表彰式で同社の関係者が2賞の表彰を受けたという。
同社は、今後も空気清浄機などの「IAQ(Indoor Air Quality、室内空気質)」製品を通じて、室内空気質の向上に貢献していくとしている。