来日中の俳優、アーノルド・シュワルツェネッガーが21日、東京・六本木のグランド・ハイアット東京で開催された映画『ラストスタンド』の来日記者会見に登場した。
同作はA・シュワルツェネッガーが10年ぶりに主演を務めるアクション映画。この日、スーツ姿で登場したA・シュワルツェネッガーは「東京に戻って来れて大変嬉しく思っています」とあいさつ。日本のファン向けに「日本のファンほど忠実で素晴らしいファンはいないと思っています」とメッセージを送った。
国際的に観客を呼べる作品かどうかを基準に出演作を選定しているというA・シュワルツェネッガーは、10年ぶりの主演となる同作について「カーチェイスや殴り合い、撃ち合い、スタントが盛り込まれた伝統的なアクション映画です。それに加え、素晴らしいキャラクターに恵まれた作品なんです」と紹介。自身の演じた保安官オーウェンズというキャラクターに関しては「この人は弱みをもった人間で、過去にはロス市警の敏腕刑事として華々しい活動をしていたんですが、それが原因で心も体も傷つき、また歳もとった。田舎町で保安官になったという今まで(自分が演じてきたキャラクター)とはまったく違うキャラクターですね」と解説した。
さらに2003年から2011年までアメリカ・カリフォルニア州知事を務めたことについても「世界観が変わりました。それが役作りにも影響していると思います」とその経験が自身の演技力向上につながったことを明かした。
イベントにはスペシャルゲストとしてレスリング金メダリストの吉田沙保里も登場。「シュワちゃんにお会いできて、とても光栄です」とあいさつし、プレゼントの兜を手渡した。すると、A・シュワルツェネッガーは「あなたの活躍はちゃんと知っています。ひとりの人間が3つもオリンピックで金メダルを取るなんて。こんなことありえない! それを達成した方ということで非常に感銘を受けました」と賛辞を送り、「ハリウッドに私が働きかけますので、是非ハリウッドでアクション・ヒロインになって下さい」と突然、ハリウッド映画への出演をオファー。これに対し吉田は「是非、よろしくお願いします。弟子にして下さい」と即答し、満面の笑みを見せていた。映画『ラストスタンド』は2013年4月27日より、全国公開。