米Googleは2月21日(現地時間)、マルチタッチ対応の高解像度ディスプレイを備えたChromebook「Pixel」を米国と英国で発売した。Googleが自ら手がけたChromebookを提供するのは開発者向けプロトタイプの「CR-48」以来。「Chromebookを次世代に導くために最良のハードウエア、ソフトウエア、デザインを組み合わせたノートブック」としている。
Pixelのディスプレイは、Gorilla Glassで覆われたタッチスクリーンになっており、マルチタッチ操作が可能。サイズは12.85インチ。解像度は2560×1700 (239ppi)で、アスペクト比は3:2だ。視野角は178度。タッチパッドもガラスでカバーされており、スムースにスクロールやマルチタッチ操作を行える。タッチパッドは全体がボタンになっている。
筐体には陽極酸化処理したアルミニウムを採用した。本体サイズは297.7×224.6×16.2ミリ (重量は1.52キロ)と薄く、排熱口やスピーカーが巧みに隠された美しいデザインである。一本指でなめらかにディスプレイを開閉できるなど、機能性にも優れているという。
CPUはIntel Core i5 (デュアルコア1.8GHz)で、内蔵グラフィックスはIntel HD Graphics 4000。メモリーは4GB DDR3。ストレージは32GB/64GBのSSD、容量1TBのGoogle Driveを3年間無料で使用できるクーポンが付属する。無線機能は、Wi-Fi (802.11a/b/g/n)、Bluetooth 3.0。上位モデルはLTEをサポートする。
コミュニケーション機能やメディア再生を想定したWebカム (720p)、マイク、スピーカーを搭載する。マイクは3つのマイクで構成され、音声/動画チャット時に周囲のノイズをキャンセルして効果的にユーザーの声を拾う。インターフェイスは、USB 2.0ポート×2、Mini DisplayPort 、ヘッドフォン/マイク端子、SD/MMCカードリーダーなど。
ディスプレイとキーボードのバックライトは、周囲の明るさやChromebookの挙動に応じて明るさが自動調整される。例えば、動画をフルスクリーン再生するとキーボードのバックライドが自動的に暗くなる。バッテリは59Whで、バッテリー駆動時間は最長5時間となっている。
Pixelは米国と英国のGoogle Playで販売開始になっており、Wi-Fiモデル(32GB)の価格は1,299ドル(来週出荷予定)。Wi-Fi+LTEモデル(64GB)は1,449ドル(米国で4月出荷予定)。
Chromebookは、GoogleのクラウドサービスおよびWebアプリを利用するためのOS「Chrome OS」を搭載したノートPCだ。起動は10秒以内。Googleアカウントにログインするだけで簡単に自分の環境を呼び出せ、ログインする度にOSが最新版に自動アップデートされるのが特徴。