JR東海は21日、新幹線N700Aの投入計画について発表した。2013年度までに投入される13編成に続き、2014~2016年度の3年間でさらに18編成を投入する。
N700AはN700系以降の技術開発成果を取り入れた最新型車両(「A」は「Advanced」の略)で、「定速走行装置」「中央締結ブレーキディスク」「地震ブレーキ」「台車振動検知システム」などを採用。今月8日より東海道新幹線にて営業運転を開始した。N700Aについては、JR東海が2013年度末までに13編成投入し、JR西日本も2013年12月頃に1編成(N700系4000番台)投入するとしている。
今回の発表によれば、JR東海のN700Aは2014~2016年度の各年度で6編成ずつ、計18編成を投入していくとのこと。概算費用は約880億円(車両製作費用、補修部品の費用も含む)。追加投入する車両では、すべてのトイレ便座に温水洗浄機能を備え付ける。
N700Aの追加投入に合わせ、N700系80編成もブレーキや定速走行装置の能力向上を目的に、2013~2015年度にかけてN700Aに採用された機能の一部を反映する改造工事を実施。2016年度末には、JR東海が保有する新幹線車両の8割以上がN700Aタイプの車両(内訳はN700Aが31編成、改造を受けたN700系が80編成の計111編成)となる。
JR東海はN700Aの追加投入とN700系の改造により、「さらなる安全安定輸送の実現、快適性の向上、省エネルギー化を図ってまいります」と発表している。