ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは、2012年のリテールPC市場などの販売動向を発表した。PC市場が2006年以来のマイナス成長となる一方、タブレット端末は2011年比で2倍以上の伸びを見せている。
PC市場全体では、2011年との数量比で2%増の1,528万台だったが、リテール市場は4%減の645万台。これはタブレット端末へのシフトも影響しているとし、6年ぶりのマイナス成長だった。また、ノートPCは1%減、デスクトップPCは13%減であり、同社では「地デジ特需の反動減がみられるデスクトップPCの落ち込みが顕著」と見ている(テレビ機能を搭載したデスクトップPCの落ち込み)。Windows 8については、発売後の四半期(2012年10月~12月)で数量構成比24%に到達したものの、Windows 7の場合と比較すると緩やかな立ち上がり。
なお、リセラー(販売代理店)市場は、2011年比で7%増の538万台。Windows XPのサポートが2014年に終了することもあり、企業のリプレース需要が堅調だったとしている。
一方のタブレット市場は、2011年比で2.2倍の300万台に乗せた。リテール市場は75%増の197万台で、家電量販店で88%増の128万台、携帯電話専門店で55%増の69万台という内訳。
タブレットの画面サイズで見ると、7型クラスが2011年から12%拡大し、数量構成比で28%を占めるまでになった。また、3G回線などの回線契約を伴わない、いわゆる「Wi-Fiモデル」が12%拡大で数量構成比56%まで普及。同社は「端末代金や通信費用を抑えながら、新しい機器を試したいという消費者ニーズがあるとみられる」と述べている。