月額19ドルの無制限スマートフォンプランを提供するMVNOの米Republic Wirelessのサービスが話題になっている。例えばMotorola DEFY XTのAndroid端末を249ドルで購入した場合、年契約縛りなしで19ドルの無制限プランが利用できる。端末価格を99ドルにする代わりに月額料金を29ドルにするプランもあり、「低料金でスマートフォン」が際立った新興キャリアだ。
米ノースカロライナ州ラレイ(Raleigh)に拠点を置くRepublic Wirelessは、米Sprint NextelのCDMAネットワークを利用するMVNO。その特徴の1つはWi-FiネットワークとVoIPを組み合わせた負荷分散の仕組みにあり、これが低料金を実現するポイントの1つとなっている。今回、同社ネットワークを利用するための端末としてMotorola DEFY XTを用意しており、これで上記2つのプランのうち、いずれか1つを選択することで低料金でサービスを利用できる。
米国では大手キャリアのポストペイドサービスで端末価格が0~300ドル程度、月額料金で70~80ドル程度で容量制限つきのプランが利用できる。一方でプリペイドキャリアはもう少し安く、100~200ドル程度でスマートフォン端末を購入し、月額料金で40~60ドル程度で上限つきまたは無制限プランが利用できる。前者のポストペイドプランでは1年または2年の契約縛りがあるのに対し、後者のプリペイドプランでは端末価格が若干高くなる代わりに、月額料金が縛りなしで安くなるのが特徴だ。
今回のRepublic Wirelessは後者のプリペイドプランでありながら、月額料金の安さと端末価格の安さの両方をプラン選択でユーザー自らが選べるという特徴があり、さらにライバル各社に比べても安い。またSprintのネットワークを間借りするMVNOであり、独自にネットワークを構築してエリアの限られているキャリアに比べ、全米で利用できるというメリットもある。
(記事提供: AndroWire編集部)