映画『オズ はじまりの戦い』のジャパンプレミアが20日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われ、来日した米俳優のジェームズ・フランコ、英女優のレイチェル・ワイズ、サム・ライミ監督とタレントのあき竹城、お笑いコンビ・南海キャンディーズのしずちゃんが出席した。

映画『オズ はじまりの戦い』のジャパンプレミアに登場したジェームズ・フランコ(右)とレイチェル・ワイズ

同作は、映画『スパイダーマン』3部作を手掛けたサム・ライミ監督が、『オズの魔法使い』(ライマン・フランク・ボーム作)の前日譚を描いたアクション・ファンタジー作品。サーカス一座のマジシャンで野心家のオズ(ジェームズ・フランコ)は、ひょんな事から魔法の国"オズ"に迷い込み、予言に残された「偉大なる魔法使い」と誤解されて歓迎される。邪悪な魔女の支配に苦しむ"オズ"の国を救うため、オズは翼の生えた猿・フィンリー、陶器の少女と共に、魔女たちとの戦いに挑む――というストーリーで、3月8日から全国公開。

主演のジェームズ・フランコ、東の魔女・エヴァノラを演じたレイチェル・ワイズ、サム・ライミ監督がレッドカーペットに登場すると、集まった観客は大興奮。あちこちから黄色い歓声が上がる中、ジェームズ・フランコらは笑顔でサインや写真撮影に応じた。イベントでは、"オズVS魔女の戦い"をイメージしたダンスパフォーマンスも行われ、あきとしずちゃんも魔女役でダンスを披露。ダンサーたちに手を引かれて、ステージに登壇したレイチェルは「何て素晴らしいダンスなの! 私たちを温かく迎えて下さって、本当にうれしい」と感激し、ジェームズ・フランコも「サム・ライミ監督に、『映画より出来が良いんじゃないの?』ってつぶやきました」とジョークを飛ばしつつ、日本語で「ダンス、サイコー!」と大絶賛した。

そんな大スターたちからの称賛に、しずちゃんは「私の指示通りにダンサーたちが踊ってくれて良かった」とニヤけ、あきは「映画はとにかく映像が綺麗で夢の世界みたい。そして、オズがハンサム!」と熱い視線をおくると、ジェームズは「アリガトウゴザイマス」とにっこり。イベントでは突然、寒風が吹き荒れるシーンもあり、魔女役のレイチェルは「風は私の仕業よ」とイタズラっぽい笑みを浮かべ、「まさにマジカルな映画なので、そのマジカルを観て感じて欲しい」とアピール。ジェームズも「日本の方々からは映画への愛を感じます。映画を作ると、いつも日本の皆さんに見せたいなと思う」と話し、「僕が今まで出演したことが無いタイプの映画。素晴らしいキャストが集結してます」とPRしつつ、あまりの寒さに笑い出していた。

イベント終了後、報道陣の取材に応じたしずちゃんは「オズはいい男で格好良かった~」とジェームズにメロメロで、"ボクシングの魔女"だという自身の姿に「あきさんより私の方が良い。監督も続編をやるなら、魔女役でやって欲しそうだった」とニンマリ。しずちゃんは、4月に開催される女子アマチュアボクシング大会で、2011年のデビュー戦で判定負けした薛春秋選手(台湾)と対戦する予定で「リベンジなので負けてられない。さっき、オズに『観に来て欲しい』ってメモを渡せば良かった~」と後悔するも、相方・山里亮太について聞かれると「山ちゃんがいない方が良い試合が出来るので、試合が終わってから来て欲しい」とつっけんどんだった。