デンゼル・ワシントンをはじめ、ロバート・ゼメキス監督、プロデューサーのウォルター・F・パークス、ローリー・マクドナルドが20日、東京・六本木のザ・リッツ・カールトン東京で行われた映画『フライト』の来日記者会見に登場した。
この日、タイトなスケジィールで、4年ぶりの来日を果たしたD・ワシントンが「銀座の寿司屋、「すきやばし次郎」に行きたい!」と熱望する一方、同じく4年ぶりの来日で、月曜日に日本に到着していたR・ゼメキス監督は、「浅草の浅草寺などに行ったほか、妻が真珠を買いました」と久々の来日を満喫している様子を見せた。
同作はロバート・ゼメキス監督とデンゼル・ワシントンが初めてタッグを組んだ作品。パイロットを演じたD・ワシントンは役作りに関して「フライトシュミレーターを使って2~3日訓練したんです。また、ロバート(ロバート・ゼメキス監督)が本当のパイロットなので、彼に色々と質問しましたね」とコメント。一方、R・ゼメキス監督は、撮影を振り返り「私はデンゼル(デンゼル・ワシントン)と仕事ができて、本当にワクワクしました。(撮影中に)一番驚いたのは、演技をする上で彼のとる選択がすべて正しかったことです。監督として、ほぼ演出をしていないと思うくらいですよ」とD・ワシントンを絶賛した。するとD・ワシントンは「(R・ゼメキス監督が)非常にリラックスした撮影環境を作ってくれたので、(撮影中)不安を感じることがありませんでした」と監督への絶大なる信頼を覗かせた。
また、同作の目玉である背面飛行シーンに関しては「(制作に)時間のかかるシーンだったが、特殊効果の技師や、スタント、CGアーティストなどの協力があり、あのようなシーンを撮ることができました。思い浮かぶ、すべての映像トリックを用いています。撮影時には、実際に30人くらいの人を逆さまにして撮影しました」とR・ゼメキス監督が言及。さらに、プロデューサーのウォリター・F・パークスは、同作に対し、強い思い入れがあるらしく「非常に幸運でした。まだ35~40ページしか脚本が出来上がっていないときに、この作品に出会ったのですが、その短い脚本を読んだ段階で、もし、この脚本が最後までうまく書かれるようなことがあれば、これは素晴らしいものになるという確信がありました」と、脚本の段階から同作に惚れ込んでいたことを明かした。
ほか、アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされているD・ワシントンは、2月25日(日本時間)に迫った結果発表について「もし受賞したら日本語で"ありがとう"と言うよ」と笑顔で約束。続けて、今の心境については「私のモットーは毎日を日々生きるということです。今は皆さんとお話している時間であり、LAの日曜日ではありませんから」と特にプレッシャーなどはなく、あくまで自然体であることを強調した。
映画『フライト』は、2013年3月1日より、丸の内ピカデリーほか、全国ロードショー。