俳優の高良健吾、綾野剛、池松壮亮らが20日、東京・法政大学市ヶ谷キャンパスにて行われた映画『横道世之介』(2月23日公開)のトークイベントに出席した。
法政大学は原作者・吉田修一の母校でもあり、主人公・世之介の通う大学のモデルにもなった。実際に撮影が行われた市ヶ谷キャンパス内にあるホールには現役大学生のほかOBやOGら約600名がつめかけ、女子学生からは黄色い歓声が上がっていた。
上京後の大学生活の青春を描いた本作にちなみ、高良は「忘れられないのは中学3年生の時に好きだった女の子が(高良と同じ)ケンゴという人が好きで」と振り返ると、「知っていたけど告白をしたら付き合うことになったけど、結局2~3週間後に『ケンゴかケンゴくんのどっちが好きかわからない』とフラれてしまった。イヤな思い出です」と元カノとのエピソードを披露。さらに小学5年生までさかのぼり、初めての芝居となった作品「滝廉太郎の生涯」に触れ、「セリフを言うのが本当にイヤで滝廉太郎の銅像役をやったくらい。役者は絶対に自分はできないと思っていた。好きになったのはやりながらですね」と意外な過去を明らかにした。
この日は学生との質疑応答の時間も設けられ、恋愛相談などさまざまな質問がキャスト陣に寄せられた。恋愛観について高良は「やさしい人がいいです。思いやりのある人がいい」。一方、池松は「10代だったら(吉高演じる)祥子、20代なら(伊藤演じる)千春、30代なら(朝倉演じる)唯かな。たぶん沖田さんがそうなんじゃないかなと思う」と役に絡めて語り、綾野も「見ていて楽しいのは祥子。喜怒哀楽がはっきりしている、見ていて気持ちのいい女性がいい」と好みを語った。また、綾野は男子学生からの「女の子との会話が続かない」という悩みにも、「気持ちわかります。黙って隣にいるのが一番いい。一回試してみてください」と真摯に答えていた。