Vuzix Corporationは2月20日、OSにAndroidを採用したヘッドマウントディスプレイ「M100 Smart Glass」(以下、M100)を報道関係者向けに公開した。

M100は、ハンズフリー型のパーソナルディスプレイを搭載した端末。M100を利用して自身のスマートフォンのデータやクラウドサービスにアクセスし、さまざまなデータを参照することができる。

M100 Smart Glass

ディスプレイサイズはWQVGA(428×240ドット)で、アスペクト比は16:9、視野角(対角)は16度、輝度は2000nits以下。装着すると約35cm先に4インチ相当の画面で表示される。左右どちらでも装着可能。

装着イメージ

OMAP 4プロセッサとグラフィックエンジンを搭載し、4GBのメモリを搭載。最大8GBまで拡張できるmicroSDカードスロットも備える。OSはAndroid 4.01を採用。機能面では、1080pの静止画・動画の撮影に対応したカメラを搭載。無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)、Bluetooth、GPS、コンパス機能も備える。このほか、ノイズサプレッションイヤスピーカー、ノイズキャンセリングマイクも搭載する。

今回、公開されたM100の実機

スマートフォンやタブレットを使って文字入力などの操作を行うことも可能だという

M100は、今年1月に米国・ラスベガスにおいて開催されたIT/デジタル関連イベント「International CES 2013」で発表された製品。今回、日本国内向けにソフトウェア開発キット(SDK)をセットにしたパッケージを販売する。

CES 2013でのM100の紹介動画

ラインナップは「M100 ビデオアイウェア用SDK Silver Package」「同Gold Package」の2種類で、それぞれM100の提供台数などパッケージ内容が異なる。価格はSilver Packageが99,800円、Gold Packageが735,000円。なお、M100本体の納品は夏頃になるという。詳細は同社Webサイトで確認できる。

M100対応したアプリケーションとしては、バーコードを認識しPOSなどのデータベースからデータを表示するなど拡張現実(AR)を利用したものや音声、ジェスチャー認識機能と連動し動画を撮影するものなどが想定されるという。

(記事提供: AndroWire編集部)