熊本商工会議所は3月3日まで、熊本が誇るヘルシー食材の馬肉と熊本県産食材を使ったオリジナルの郷土料理を県内24の飲食店で提供する「A究! 新・馬肉料理フェア」を開催している。同フェアでは「熊本県は『馬本県』になります」と大胆に宣言。フェアの詳細、宣言の狙いなどを担当者に聞いた。
同フェアは、熊本県人が「熊本の食財(食の財産)は素晴らしい! 」ということに気づき、意識して熊本産食材を買って食べることで、熊本を食の分野から元気にしようとする「熊本よかBuy運動」の一環として行うもの。気になる「熊本県は『馬本県』になります」宣言については、「2月の1カ月間は熊本の多くの飲食店で、馬刺しだけではないいろんなおいしい馬肉料理を提供しましょう! と参加店募集の段階から宣言をキャッチコピーとして使用し、呼びかけました」と語る。馬肉をここまでアピールする背景には、「一昨年6月に義務化された、生食用馬肉の冷凍処理により消費が低迷したこと」があるとのこと。寄生虫が原因で起こる食中毒を防ぐために、馬肉をいったん冷凍して提供するように指導が強化されたが、それにより消費が低迷してしまったという。
そんな逆境のなかで、「熊本の大切な食文化である馬肉料理を守ると共に、冷凍処理によって、安全安心でいつでも新鮮な馬刺しが味わえるようになったことをPRし、馬肉の消費回復を図ることを目的としています」とのことだ。
「A究! 新・馬肉料理フェア」では、馬刺しだけではない、馬肉の地元熊本ならではの様々な馬肉料理を提供するという。フェア参加店の紹介のほか、昨年秋に開催した「新・馬肉料理コンテスト」の入賞レシピなどを掲載した「THEくまもと馬肉BOOK」なる冊子も熊本市内の公民館、ホテル、観光案内所のほか精肉店などで無料配布している。レシピは熊本商工会議所の特設サイトでも見ることができる。