カメラを手にした子どもたちは、いきいきとした楽しそうな表情を見せている

「使わなくなったデジカメ、捨てるのはもったいないし、どうしよう」と考える人たちのために新しい形の国際貢献活動がある。学生NPO法人うのあんいっちが企画・運営し、Photo(写真)×Tomodachi(ともだち)から成る造語を冠した「PHOTOMODACHI」プロジェクトでは、使われなくなったデジタルカメラを収集。カメラを子どもたちに配布し、子どもの感性で写真を撮ってもらい、その写真を使って写真展を日本国内で実施する。得られた収益は撮ってくれた子どもたちへ還元(学習教材等を寄付)するというものだ。

「これまでインドやカンボジア、バングラデシュなどで子どもたちにカメラを渡し、子どもたちの目に映る世界を表現してもらってきました。子どもたちにカメラを渡すとみんな興味津々で、始めは慣れずに表情がかたいけれど、そのうち撮る方も撮られる方もみんな笑顔になるんです。今回のプロジェクトは、今までの活動を拡大し、日本の子どもたちにも同様にカメラマンになってもらいます。日本と世界の子どもカメラマンたちに、簡単なメッセージ付きアルバムを作成してもらい、そのアルバムを日本と世界の子どもたちの間で交換することで国際交流の橋渡しになればと考えています」と語るのは、うのあんいっちで活動する早稲田大学2年の貞池さん。

カメラを提供してくれたプロジェクト支援者に対しては、感謝の気持ちとして子どもたちが撮った写真をアルバムにして贈るという。デジカメの募集は2013年2月28日(木)まで。プロジェクトに関する詳細は“使わなくなったデジカメで日本と世界の子どもを繋ぐ「PHOTOMODACHI」プロジェクト」へ。