東京急行電鉄、東京地下鉄、東京都交通局、埼玉高速鉄道、東武鉄道は14日、各路線で3月16日に実施するダイヤ改正の概要を発表した。

東急目黒線の5080系

東急電鉄は東横線以外の各路線での実施内容を発表(東横線のダイヤ改正については本誌ニュース参照)。目黒線は田園調布~日吉間で東横線と方向別複々線を形成しており、今回のダイヤ改正で、平日・土休日とも日中時間帯を中心に東横線との接続が見直される。

田園調布~日吉間の各駅では、東横線と目黒線の電車が交互に停車するダイヤを設定。同区間における乗車機会が増えるだけでなく、各駅停車と特急・通勤特急・急行との乗換えに要する時間も短縮される。これにより、目黒線各駅より渋谷・横浜方面への速達性が向上する。

東急目黒線と相互直通運転を行う東京メトロ南北線、埼玉高速鉄道線、都営地下鉄三田線もダイヤを変更。南北線では王子神谷駅発着の電車の一部が埼玉高速鉄道線への直通列車に。埼玉高速鉄道線は平日の朝と夕・夜間に赤羽岩淵~鳩ヶ谷間で計3往復、鳩ヶ谷~浦和美園間で計6往復増発される。都営三田線も一部列車の運転時刻や行先が変更に。

同じく相互直通運転を行う東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線・東武スカイツリーライン(中央林間~南栗橋・久喜間)も、各駅の停車時刻を変更。半蔵門線の押上駅折返し列車のうち、平日の朝ラッシュ時間と深夜時間帯の上下各1本、土休日の朝の上下各1本を東武線との直通列車に変更する。田園都市線では夕夜間の下り急行の所要時分が約1分短縮されるほか、渋谷駅23時58分発の急行長津田行が中央林間行となる。

東急電鉄ではその他、大井町線や東急多摩川線にて、東横線や目黒線との接続を考慮したダイヤに変更。こどもの国線も田園都市線との接続を考慮したダイヤとなり、さらに土休日の早朝に上下各1本増発して初電時刻を繰り上げる。

東急東横線渋谷行の3/15終電は中目黒~渋谷間で運休に

代官山駅付近を走る東急東横線5050系

3月16日より東急東横線は東京メトロ副都心線との相互直運転を開始する。これを前に、東急電鉄は2月15日より、「東横線・副都心線 ご利用ハンドブック」の無料配布を開始。3月16日以降の東横線のダイヤをはじめ、地下化される東横線渋谷駅(現在は副都心線のみ営業)での他社線への乗換案内などをまとめた内容に。東急線各駅で20万部が配布されるという。

3月15日深夜の終電後には、渋谷~代官山間で地下化切替工事を実施。これを受けて同日深夜の渋谷行の時刻が変更となる。元町・中華街駅24時5分発の武蔵小杉行急行は、この日に限り渋谷駅まで区間を延長(武蔵小杉~渋谷間は各駅停車)。続く元町・中華街駅24時15分発の終電(各駅停車)は中目黒行となり、運休となる中目黒~渋谷間では代行バス輸送を実施する。