書店チェーン大手の米Barnes & Nobleは2月13日(現地時間)、同社会計年度で2013年度(2012年5月~2013年4月)のNOOK事業の損失が予想よりも悪化することになると報告している。また当初年間30億ドルとしていたNOOKデバイスと電子書籍販売での売上目標を下回ることも警告しており、NOOKの電子書籍/タブレット事業で苦戦している様子がうかがえる。
同社は1月初旬にホリデーシーズン商戦の結果を公表しており、その中でNOOK事業が予想を下回る低調に終わり、結果として同事業の損失額を2012年度並み、売上予測を30億ドル程度と下方修正していた。今回、この損失の拡大と売上の目標未達を短期間に発表したことで、NOOK事業が急速に悪化している可能性が考えられる。原因についてBarnes & Nobleは言及していないが、おそらくはAppleのiPad miniやGoogleのNexus 7、そしてAmazon.comのKindleなど、ライバル製品との競争が年末商戦を経てなお激化していることが考えられる。
なお、同社は2013年度第3四半期決算の発表日を当初の2月19日から、2月28日の株式取引前の時間へとずらしており、今回の下方修正に関する詳細な説明を行ってくるものとみられる。
(記事提供: AndroWire編集部)