オムロン ヘルスケアはこのほど、2012年1月~12月の血圧と気温や歩数との相関関係を分析し、「にっぽん健康データ 2012」として発表した。
今回は、ウェルネスリンク会員のうち、通信機能を搭載した血圧計、歩数計、活動量計のいずれか、または複数を使用して、測定データを転送管理している会員約15万人(2012年12月末時点)のデータが対象。集計期間は2012年1月~12月。
気温が下がるほど血圧が上がる!?
同データによると、1年間のうち最も血圧が高くなったのは1月。これは気温が年間で最も低いことに加え、暴飲暴食になりがちな年末年始の生活習慣が一因となっていると考えられる。2月も最高血圧が12月、1月と並び年間最高水準を記録。気温が下がるほど血圧が上がる傾向が見られた。
また、季節が夏から秋へと変わる9月~10月は、急激な最高血圧値の上昇(全国平均 128.8が131.9)が見られた。急激な血圧上昇に注意が必要な季節と言える。1月は1日あたりの歩数(全国平均)が7月に比べて約800歩減り、年間で最も少ない。同時に血圧値は最高となっていることから、運動不足も血圧上昇の原因のひとつであることが考えられる。
寒暖差の大きい今年の2月は注意を
日本高血圧学会前理事長の島田 和幸先生は、「急激な気温変化は血圧上昇のリスクを高めるため、特に寒暖差の大きい今年の2月は注意が必要」とコメント。さらに「温度調節のしやすい服装を心がける、起きてすぐの運動は避けるなど、日常生活での心がけが重要」と呼びかけた。家庭では血圧を毎日測定し、日々の変化を見逃さないことも大切だと言う。