BBソフトサービスは14日、同期型オンラインストレージサービス「SugarSync」の最新版となる「SugarSync 2.0」日本語版の提供を開始した。
SugarSyncは、ファイルやフォルダをクラウド上に保存し、他のPCやスマートフォンとこれを同期することで、いつでも、どこでも必要なデータにマルチデバイスでアクセスできるようになる同期型オンラインストレージサービス。無料版5から有料の500GBまで幅広くラインナップをそろえ、対応OSは、Windows XP / Vista / 7 / 8、Mac OS X 10.6 / 10.7 / 10.8。スマートフォンでは、Android 4.2以降、iPhone、iPad、Windows Phone、BlackBerry、Symbianは3月下旬以降に対応予定。
最新版となる「SugarSync 2.0」は、実際に初心者に操作をしてもらいその上でヒアリングを行うなど、ユーザーインタフェース改良の研究が重ねられている。日本語版提供に先駆けて来日したプロダクト責任者であるSamir Mehta(サミール・メータ)氏は、製品発表会において「過去1年間にわたり取り組んできた。この正式版を公開できることを楽しみにしてきた」と述べる。サミール氏は、「10年前は、一般にインターネットが始まったばかりの頃だったと思うが、当時は個人であれば、せいぜいひとつかふたつのデバイス。近年はマルチデバイスになっており、家であってもオフィスであっても、移動中であってもクラウドを使って生産性を上げることが可能になる」とコンシューマにおけるクラウドの重要性を述べた上で「SugarSynacは、アクセス、同期、共有という特徴をもつが、ひとつのフォルダに限ることなく、任意のフォルダすべてをクラウドの対象とできる」とSugarSyncが持つ特徴を紹介した。
SugarSync 2.0におけるユーザーインタフェースの刷新については、「従来より広いマーケットを日常的に使ってもらうかがテーマであった。直接操作についてのインタビューを学生、主婦、ビジネスマン、企業オーナーとユーザーに直接行うことでユーザビリティの分析を行い、迷わないUIの構築に時間をかけてきた」と述べた。
SugarSync 2.0では、PC、Webアプリケーション、スマートフォンの操作性を統一。最初に表示される項目も同期フォルダやファイルがまず並ぶコンテンツ中心に変わった。「クラウドタブ」の「同期するフォルダ」の欄にファイルやフォルダをドラッグ&ドロップするだけで瞬時に同期。またクラウドタブ上では、同期対象のフォルダをクリックし、フォルダの情報のオン/オフを切り替えるだけでフォルダごとの同期のオンオフも制御できる。
「共有タブ」上で同様にドラッグ&ドロップすると共有フォルダの表示・編集が可能な「プライベート共有」、または閲覧のみが可能になる「パブリックリンク」を相手に送信することが可能になる。パブリックリンクについては、SugarSync2.0からはデスクトップアプリ上から承諾できる仕組みも追加されている。
また、仮想的ドライブのようにふるまうSugarSyncドライブを搭載。Windowsでのエクスプローラ、MacでのFinderにドライブとして認識され、同期項目が一覧できるようになっている。「連絡先タブ」では、連絡先に記載したユーザーをクリックすることで、共有しているフォルダが表示されるようになっており、複数フォルダを複数ユーザーと共有しているようなハードな使い方でも、共有関係の把握がしやすくなっている。ユーザーからの要望多かったという「検索タブ」では、キーワードを入力してボタンを押すと、「フォルダ」、「ドキュメント」、「写真」と区分された形でヒットしたアイテムが表示されるようになった。
なお、BBソフトサービスでは、リリースを記念して全プラン20%OFFとなるキャンペーンを展開。新規に有料プラン(年額版/月額版)を申し込むユーザーが対象となり、申込期限は2013年3月31日まで。