フィアット クライスラー ジャパンはこのほど、ミッドシップレイアウトの新型コンパクトスーパーカー「4C」をジュネーブ国際モーターショーで発表した。1,750ccの4気筒エンジンを搭載し、4kg/HPを切るパワーウエイトレシオを達成している。
4Cは「4 cylinders」つまり4気筒エンジンを意味するが、アルファロメオの往年の名車「8C」及び「6C」のネーミングを受け継ぐもので、かつての伝統を現代に蘇らせる意図が隠されている。そのエンジンはジュリエッタのクアドリフォリオ ヴェルデの4気筒1,750ccを進化させたもので、筒内直接噴射、吸排気無段階可変バルブタイミング機構、ターボチャージャーなどを採用する。
ボディサイズは全長が4m以下、全幅200cm、全高118cm、ホイールベース2.4m以下と発表されており、スポーツ性の高いディメンションといえる。シャシーはカーボン製できわめて軽量。エンジンパワーや車重は発表されていないが、パワーウエイトレシオは本格的なスーパーカー並みの4kg/HP以下を達成しているという。
トランスミッションはAlfa TCT乾式デュアルクラッチオートマチックトランスミッション。サスペンションやブレーキ、エンジンを総合制御する「Alfa Romeo D.N.A.システム」は、従来の3モードに「Race」モードが加わった4モードに進化した。
同モデルは年内に発売予定で、このモデルをもってアルファロメオブランドは米国復帰を果たす。日本でも発売予定となっているが、詳細は未定。