クーラーマスターが、ゲーマー向けに特化した「CM Storm」ブランドから発表した、フルサイズのゲーミングキーボード「Quick Fire Pro」シリーズは、がっしりと重みのある本体に加え、キースイッチにはCHERRY MXスイッチを採用するなど通常のキーボードとしても、高品質なキーボードに仕上がっている
一方、発光パターンが調整できる赤色LEDバックライトの搭載やWindowsキー無効化機能など、ゲーミングキーボードらしい機能を多数備えている。
中でも特徴的なのが、USB接続のキーボードにもかかわらず、全キー同時認識に対応しているという点だろう。「Quick Fire Pro」は、CHERRY赤軸モデルとCHERRY黒軸モデルの2モデルをラインナップする。今回は赤軸モデルを試用したので、早速実力のほどを見てみよう。
ゲーミングモデルらしいがっしりとした外観
まずは全体の外観から見ていこう。あくまで筆者の体感だが、ゲーミング系のアイテムは、PCケースでもマウスでも大型で、派手で、ギミックを豊富に搭載している傾向にある。
「Quick Fire Pro」シリーズもその傾向からはずれることなく、W454×D155×H31mmというサイズ以上に本体はがっしりとした印象だ。1.3kgという重量級のボディでしっかりと打鍵の衝撃を受け止める。
キーボード表面はマッドな質感。キートップの刻印も鮮やかだ。キー配列は109の日本語配列で、特に凝った配列という分けでもないが、音量調整などを行えるマルチメディアショートカットキーや、Windowsキーの無効化機能など豊富な機能を搭載する。
ゲームで使用頻度が高い、「W」「A」「S」「D」やその周辺に配置されているキー、カーソルキーには赤色のLEDバックライトを搭載しており、暗所でもキーが確認できるようになっている。
LEDは光る範囲の調節が可能で、「ゲーミングクラスター」モードでは、「W」「A」「S」「D」とカーソルキー、「拡張ゲーミングクラスター」モードでは、キーボードの左側を中心に、1~5、Q~R、A~F、Z~D、「Esc」キー、カーソルキーが点灯する。LEDの明るさは強弱の調整に加えて、「ブレス」モードではLEDを点滅することもできる。
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