出産は4月中旬から5月中旬ごろ
東京都台東区の上野動物園は、千葉市動物公園とともにおこなっているニシローランドゴリラの共同繁殖により、同園で飼育しているメスの「モモコ」が妊娠したことを発表した。今回の妊娠は、コモモ(2009年11月14日に出産)に続き、同園で3年ぶりになるという。
同園では、7頭(オス2頭、メス5頭)のニシローランドゴリラを飼育している。2012年8月12日、モモコとハオコ(オス)の交尾を確認。9月13日に実施した臨床検査機関による検査数値から妊娠の可能性が高くなり、その後の検査の結果、妊娠と判定された。
モモコは現在、食欲減退と餌の嗜好(しこう)性の偏りという、いわゆるヒトの「つわり」の時のような容体も終わり、食欲も正常に戻っているという。
また、ゴリラの妊娠期間は約8カ月半(250日から270日)であることから、最終月経日初日(2012年8月1日)を妊娠0日とすると、出産は4月中旬から5月中旬ごろになる見込みとのこと。
詳細は、都立動物園・水族園の公式サイト「東京ズーネット」で見ることができる。
ニシローランドゴリラについて
ニシローランドゴリラは、アフリカ中央部に分布する現生では最大の霊長類。オスの身長は170cmから180cm、メスでは身長が140cmから150cmほどになる。ゴリラにはマウンテンゴリラ、ヒガシローランドゴリラ、ニシローランドゴリラなどの種類があるが、そのどれもが野生では絶滅の危機にひんしているという。