『R-1ぐらんぷり2013』の決勝大会が12日、東京・台場のフジテレビで行われ、ピン芸人の三浦マイルドが初優勝した。

『R-1ぐらんぷり2013』で優勝した三浦マイルド

今年で11回目となるピン芸日本一を決める同大会には、過去最多の3,684人がエントリー。決勝大会には予選を勝ち抜いた岸学、三浦マイルド、ヤナギブソン(ザ・プラン9)、プラスマイナス岩橋、ヒューマン中村、三遊亭こうもり、田上よしえ、桂三度、キンタロー。、スギちゃん、アンドーひであき、雷ジャクソン高本の12組が出場した。三浦は、決勝1回戦で"広島弁講座"のネタを披露し、審査員の木村祐一は「フルスロットルで飛ばしててダントツだった」と大絶賛。続く、最終戦では"道路交通警備員ニシオカさんの言葉"のネタで会場の笑いを誘い、審査員7名の満場一致で完勝。桂文枝からトロフィーを受け取った三浦は「アルバイトをしながら芸人をやってたので、今まで支えてくれたみなさんのおかげ」と喜びを語った。

放送終了後、優勝会見を行った三浦は「全く信じられなくて、これから自分はどうなるんやろという不安でいっぱい」と戸惑っていたが、「一言で言うと汚いネタなので、来てくれるお客さんは男性ばかり。女子高生とかには全くウケないんですが、今日はハマって良かった」と満足げな笑み。「女手1つで育ててくれた母と可愛がってくれたたむらけんじさん、笑い飯の哲夫さんに伝えたい」と感謝する三浦は、優勝賞金の500万円の使い道について「半分は母に渡して、後は社会貢献の寄付もしたい。すみません、私真面目なんで」と謙そん気味に話した。また、最終戦で披露した"ニシオカさん"ネタについて「実在します。タイで財布を盗まれたから5万振り込んでと言われて消えた詐欺師。ネタにして復讐したかった」と苦笑いで明かし、「今は週4で伊藤ハムでバイトしてるんですが、いい方ばかりなのでネタにならない」と話した。

決勝で敗れたキンタロー。(左)とスギちゃん

優勝候補と言われていたスギちゃんとキンタロー。は、決勝1回戦で"アンドロイドのモノマネ"ネタを披露したアンドーひであきに敗北。前大会で準優勝のスギちゃんは、報道陣の取材に応じ、三浦の優勝に「名前はマイルドだけど、ネタはワイルドだった。世間様の言う通り、新星は強い。同じスタイルで勝てる程、甘くなかったです」と悔しさをにじませつつ、「『逃げちゃいけない。ワイルドを極めよう』と直前までネタを考えた結果、ウケて良かった。今後は流れを見ていきたい」と気持ちを新たに。決勝初出場のキンタロー。も「先輩方たちの奮闘ぶりを見て、まだまだ精進が足りないと思いました」と刺激を受けた様子。また、番組内で板尾創路から「2人は付き合っちゃえば?」と言われていたことを突っ込まれると、スギちゃんは「前から気持ちはある。あとは身体の相性かな?」とニヤけ、キンタロー。も「今晩、フライングベットで!」とノリノリで返していた。