米Wall Street Journalの2月10日(現地時間)の報道によれば、米Appleが"時計型"のデバイスの開発を進めていると関係者の話を伝えている。詳細は不明だが、スマートフォンやタブレットに次ぐ第3のカテゴリとして現出する可能性が指摘されている。
NikeのFuelbandのようなリストバンド型の健康器具、Microsoftのスマートウォッチ「SPOT」など、ウェアラブル・デバイスとしては過去にさまざまなアクセサリの形態が模索されていたものの、腕時計などの枠を超えて一般に大きく浸透したとは言い難い。Appleの開発計画が実際に存在するのであれば、この第3の製品分野にニューカマーとしてチャレンジすることになる。開発に携わっているのはFoxconnこと台湾Hon Hai Precision Industryで、特に電力効率の高いディスプレイとチップ集めに腐心しているようだ。
同件の初報はNew York Timesが報じたもので、曲面ガラスを採用した腕時計型デバイスの開発をAppleが行っていることを確認したというものだ。またWSJによれば、このデバイスはiPhoneなどの製品との連携が主眼に置かれており、単独で3G通信に対応したマートデバイスとして機能するというよりも、iPhoneなどのデバイスを機能的に補完する側面が強いとみられる。第6世代iPod nanoを腕時計として利用するオプションが過去にも用意されたことがあったが、この新デバイスがどのような形状で機能を持って登場するか興味深い。