貯蓄なんてできません…住宅ローン返済中の貯蓄技 |
住宅ローン返済中に限って、何かと出費がふくらむのはなぜなのでしょう。子育て費用や教育費もそうですが、突然のお祝いごとやトラブルによる出費、忘れていた税金の支払いなど家計を圧迫する要素はたくさんあります。住宅購入は山あり谷ありの至難の道のり。そんな険しい道のりを少しでも楽にするための方法をご紹介します。
■バランスシートを家計にも取り入れよう!
バランスシートというと、企業を経営している方や、お店を切り盛りしている方はすぐピンと来るかもしれません。その年の収入がいくらあり、経費や負債がいくらかかり、プラスマイナスいくら手元に残っているのかを知るための財務諸表です。貸借対照表ともいいます。このバランスシートが、家計の把握や人生設計を立てる時にとても役に立つのです。家庭の経営状態をどのようにしてバランスシートにつければよいのかチェックしてみましょう。
■家庭での簡単バランスシートのつけかた
バランスシートの構成は資産の部と、負債の部にわかれます。実際の経営では、たくさんの細かい仕分け作業がありますが、家計の場合はざっくりで大丈夫です。ノートで構わないので、資産として持っているものを左ページに、負債を右ページに書いていきましょう。
(例 資産として書いていくもの)
現在相場での住宅や土地価格
現在相場での車や家電製品などの価格
その他金銭価値があると考えられるものの相場価格
預貯金
有価証券の相場価格
(例 負債として書いていくもの)
住宅ローン残債
その他のローン残債
書き終わったら、それぞれ資産と負債の総額を合計し、資産となる金額から負債額を引いてみましょう。その金額が、現在あなたが持っている純資産です。その金額いかんによって「何かあった時に家や土地を売れば大丈夫なのか」それとも「そうでないのか」がわかりやすくなります。「そうでない」なら考えられる方法は、資産を増やすこと。つまり、なんとかなりやすい預貯金を増やすことです。
■預貯金をつくるために、家計簿アプリを活用しよう!
預貯金をつくるためには、やはり家計簿が欠かせません。家計簿が苦手で今まで避けてきたという方も、仕事だと思ってぜひ始めてみてください。最近はレシートをスマホのカメラで撮影するだけで、簡単に家計簿をつけられるアプリもあるようです。
まずは、月の収支を確認して何にどれだけ使っているのかを把握し、できれば「いらない」もしくは「我慢できる」「手間をかければ何とかなる」と思ったものはさくさく削っていくようにしましょう。特に水道光熱費や携帯電話代、固定電話代などの毎月かかる固定費は料金プランなどを見直せば削りやすいです。
■家計を把握したら、無理なく貯金できるのは幾らかを考える
家計簿を把握したら、まずはバランスシートをもう一度見直してみましょう。資産から負債を引いた金額が、例えばマイナス300万円だとしたら単純計算で3万円×100カ月でプラスマイナスゼロの状態になります。毎月○万円はきついという時には、収入の○%を貯金にという割合で捻出する方法もあります。例えば40万円の収入であれば7.5%を貯金すると決めます。この習慣が継続できれば、今は資産マイナスでもいつか貯蓄プラスの状態になり、貯蓄への励みになります。
会社の社長になったつもりで家庭経済の復興、またはさらなる上昇へ向けてぜひいろいろ試してみてください。