Ultrabookの限界を極めるとこうなる
T15はUltrabookと銘打っているが、フットプリントのサイズは普通のノートPCだ。ただし22.8mmと薄く、天板を閉じると数値以上にスリムに感じる。ちなみに、14型以上の液晶で厚さ21mm以下という数値が、Ultrabookの条件の一つといわれている。だが、タッチパネル付き液晶を備えた場合、厚さ23mm以下ならUltrabookを名乗れるらしく(同社談)、Ultrabook規格の限界ギリギリを攻めた結果がこのT15である。
この余裕あるボディ容積を機能向上に惜しみなく使いつつも、重量を2.35kgに抑え、さらにシンプルで高級感のあるデザインにまとめたというのがT15最大の魅力となる。Ultrabookでは削られやすい光学ドライブや複数系統の外部ディスプレイ出力端子を持つなど、装備面ではいわゆるオールインワンのノートPCなのだ。
とくにD-Sub15ピンは一般家庭では不要になりつつあるものの、プレゼンなどでプロジェクタを接続する際にはまだ利用頻度が高い。持ち運びたいが画面解像度や外部接続性を犠牲にしたくない、そんな人にうれしい設計といえるだろう。
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