ギフト関連商品の見本市「第75回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2013」が2月6日~8日、東京ビッグサイトで開催されている。対象としているのは、ショップや流通関連のバイヤーで、我々一般ユーザーには直接は関係はない。ただし、家電チャンネル的に注目度の高い新製品を展示しているブースも存在する。ここでは、そういった展示の中から、ケンコー・トキナーブースでの展示を取り上げたい。

8畳用のLEDシーリングライトを6畳用と同等の価格で

LEDシーリングライトの市場は、2012年に大きな盛り上がりを見せた。その市場に新たに参入しようとしているのが、ケンコー・トキナーだ。ギフト・ショーの同社ブースでは、シーリングライトをはじめとする、コンシューマ向けの照明器具が展示されている。

同社のLED事業は、従来は企業向けの製品を中心としていたが、今後、コンシューマ向けの製品にも力を入れていくということで、新カテゴリーの製品も参考出展している。

LEDシーリングライトは4製品をラインナップ

ブースで展示されていたシーリングライトは、8畳までの広さに対応したモデルと10~12畳の広さに対応したモデルの2種類の明るさで、それぞれに調光のみのモデルと調光・調色機能を供えたモデルの2つがあり、計4製品。

LEDシーリングライトでは後発となる同社の戦略は、モデル数を絞り込みつつ、ボリュームゾーンで勝負するというもの。現在、6畳向けのLEDシーリングライトの販売数が増えているが、それらと戦える価格帯で、8畳用モデルを投入するというものだ。日本照明器具工業会では、6畳までの広さに対応したLED照明器具の定格光束は、2,700lm(ルーメン)以上~3,700lm未満、8畳までの広さに対応したLED照明器具の定格光束は3,300lm以上~4,300lm未満としている。同社の8畳用LEDシーリングライトの定格光束は3,500lm。通常は少し明るさを絞って使用し、細かな作業などを行う際にはフルパワーで点灯させるといった使い方が可能だ。

もちろん、ユーザー自身で簡単に取り付けを行うことができる

調光機能のみを搭載した8畳用モデルの市場価格は10,000円弱、調光・調色付きの8畳向けモデルと調光のみの10~12畳向けモデルの市場価格は10,000円前後、調光・調色付きの10~12畳向けモデルの市場価格は10,000円強とのことで、いずれもかなり低価格の設定となっている。

サークライン代替のLEDランプを参考出展

サークライン代替タイプのLEDランプ

さて、同ブースには興味深い製品が参考出展されている。それが、サークラインタイプのLEDランプだ。直管タイプのLEDランプは、市場に投入されてからしばらく経つ。当初は、ランプに電源を内蔵し、器具の安定器をバイパスして使用するタイプが主流だった。それに対して現在、事業所向けモデルは、器具側に電源回路を内蔵した「GX16t-5」口金タイプが、家庭用は、エレコムの「ELESHINING」シリーズの直管LEDのように、ランプ側に電源を内蔵しながらも、器具の改造なしで使用できるモデルが主流となっている。

一方、家庭での使用がメインとなっているサークラインは、それを代替するLEDランプが市場にはほぼ存在していない。器具ごと交換してLEDシーリングライトにしてしまうという流れがあるためだが、それでもペンダントや小型シーリングライトなどでは、それなりの需要が見込めるだろう。同社が参考出展しているサークライン代替LEDランプは、電源回路を内蔵したタイプで、既存のサークラインを使用している器具に改造なしで取り付けられるタイプだ。40形相当(2,200lm)、32形相当(1,600lm)、30形相当(1,000lm)、20形相当(810lm)の4タイプが出展されている。

同社では、現在市場に存在していない製品であるため、価格設定などで調査が必要としており、現段階ではまだ、LEDサークラインの市場投入時期や価格などを明確にはしていない。しかし春までには、テスト販売という形で市場に投入したいとのことだ。

什器用のLEDライトを家庭用に転用

什器用なのだが、家庭内での間接照明にも利用可能なように、ACアダプター付き

上の写真の「LEDバーライト」は、一般的には、店舗などで什器のディスプレイ用に使用される照明器具だ。これを一般家庭での間接照明やインテリア照明などにも使えるように、ACアダプターとセットにした製品も展示されている。長さは860mmと550mmの2タイプで、860mmのほうは42灯、550mmのほうは30灯のLEDチップが配置されている。ACアダプターは出力が2口になっており、LEDバーライトをもう1基動作させることが可能だ。

カラフルで実用性も高いポータブルライト

作業灯としてもキャンプ用としても便利そうだ

ポータブルタイプのLEDライトは、新製品3モデルを展示している。まずは、「Touch Me Lamp」。筆箱ほどのサイズのボディに、72個のLEDを搭載。背面にはマグネットが装備されており、両手を使う作業に便利だ。さらにフックも装備しており、ぶら下げて使用することも可能だ。テント内での照明などにも便利そうだ。

「9LED懐中電灯」(奥)と「Mini-torch」(手前)

「9LED懐中電灯」は、単4形電池×3本で点灯するLEDライトだ。蓄光タイプとなっており、停電やブレーカーが落ちたときなど、暗闇でも簡単に見つけることができる。

「Mini-torch」は、USB充電式のハンディライトだ。10分間の充電で約120分間点灯させることができる。キーホルダーやストラップに取り付けられるほどのサイズで、生活防水仕様となっている。