米Dropboxは6日(現地時間)、モバイルアプリでスムースなDropboxとの同期を可能にするAPI「Sync API」をモバイル開発者向けに公開した。対応プラットフォームはiOSとAndroid。同社のBrian Smith氏は「Sync APIはモバイルアプリにおいて、Dropboxをデバイスのローカルファイルシステムのように機能させる」とアピールしている。
Dropboxとの連携機能を備えたiOSアプリやAndroidアプリはすでに数多く存在するが、これまでDropboxが高度な同期用のAPIを用意していなかったため、開発者が自身で同期機能を構築していた。その結果、コンテンツリストの作成や同期に時間がかかったり、通信環境によっては動作が不安定になるといった問題が見られた。新たに公開されたSync APIは、バージョン管理、キャッシング、オフライン処理、同期などを担う。これにより、モバイル開発者は容易に高度な同期機能をアプリに実装できるようになる。
Sync APIを用いたアプリにおいてユーザーは、ローカルファイルを扱うように作業(フォルダやファイルの作成、移動、削除など)するだけで、シームレスにクラウドとの同期が実行される。例えば、インターネットに接続できない時の変更はデバイスにキャッシュされ、接続時にクラウドと同期する。アップロード/ダウンロードが中断しても適切に再試行が行われる。