愛知県で「リニモ」(東部丘陵線)を運行する愛知高速交通は3月16日、ダイヤ改正を実施する。沿線大学の開講期間と休業期間で利用状況が大きく異なることから、平日ダイヤを大学の開講期間に適用する第1ダイヤと休業期間に対応する第2ダイヤに分離。利用の多い日と時間帯には増発を行い、その他の日および時間帯は運行本数を減らして効率化を図る。

「リニモ」(写真はイメージ)

平日第1ダイヤは4~7月と10~1月の平日に適用。最も混雑する8時台前半に藤が丘駅を出発する列車を6分間隔(現行7分間隔)に。帰宅時間帯の17~18時台には、八草駅を出発する列車を7~8分間隔(現行10分間隔)とする。

平日第2ダイヤは8~9月と2~3月の平日に適用。通学時間帯は減便する一方、通勤客の利便性を確保するため、上り(藤が丘方面)の初列車から9時までと18時30分から終列車まで、下り(八草方面)の初列車から8時までと18時10分から終列車まで、各駅の発車時刻を第1ダイヤと同時刻とする。

「リニモ」は2005年に開催された「愛・地球博」に合わせ、同年3月に開業。磁気浮上式システムのひとつであるHSST方式を日本で初めて採用した路線で、藤が丘駅(名古屋市)から八草駅(豊田市)までの約8.9kmを結ぶ。「愛・地球博」終了後、同路線の利用者数が当初予測より低い状況が続いており、2011年度の営業収益は11億5,461万8,000円、純損失は16億6,659万5,000円となっていた。